以前、岩手県盛岡市北山の国道4号にて、同市の9歳男児が運転する乗用車が、停車していた軽乗用車に追突した事故が発生しました。岩手県警によると、この男児の母親は、「自宅で数分目を離したすきに子供がいなくなり、車の鍵もなくなっていた」と、説明したことが明らかになりました。
盛岡東署の発表によると、今回の事故で男児も軽いけがを負うなどし搬送されていて、軽乗用車を運転していた30代のパート従業員女性が頸椎(けいつい)捻挫の軽傷を負いました。さらに、その前方にいた軽乗用車も押し出されましたが、運転していた公務員の女性(40代)にけがはありませんでした。
事故が発生する約10分前、男児の乗用車を目撃した通行人から、「子供が車を運転している」などと110番があり、パトカー3台がサイレンを鳴らしながら止まるよう呼びかけ、約2キロにわたり3分間ほど追跡しました。
県警や消防によると、男児が運転していた車は、時速約30キロ~40キロで蛇行運転を続け、事故直前にUターンをし、時速約40キロで軽乗用車に追突したといいます。この衝突で、フロントガラスが大破しましたが、エアバッグが作動し男児は軽傷で済んだと思われます。同署がこの事故の経緯などを調べています。point 201 | 1
事故当時、現場の対向車線で信号待ちをしていた同市の男性会社員は、「パトカーのサイレンが聞こえたと思ったら、『ガシャーン』と大きな音を立てながら、車が目の前の車列に突っ込んだ」と、事故発生の瞬間を振り返りました。
また、事故を目撃した別の男性会社員によると、事故後、車内から救出された男児は、警察官らに介抱されながら泣いていたといいます。男性は、「事故を起こした車はタイヤがパンクしていたようだった。男の子が運転していたと聞いて本当に驚いた」と、驚きを隠せない様子で話していました。
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