今月12日に、参院国際経済・外交調査会に参考人として出席したタレント・さかなクン。話題となったのはタレントが国会に出席したことではありません。「帽子は皮膚の一部」というさかなクンの主張が特例で認められたことです。これにより、ネット上では「ほっこりした」などの反響を多く呼びました。
「調査会の審議は水産資源の管理や保護がテーマでした。さかなクンは自作のイラストを示しながら、地球温暖化やプラスチックのごみが魚の生態系に与える影響などについて熱弁。“ふだんのギョ百倍(500倍)ぐらい緊張した”と話していましたが、博学に裏打ちされた説明は実に分かりやすいと好評でした」(政治記者)
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しかし、国会の規則では、品位や礼節を欠くとして帽子の着用は認められていません。今回の特例が認められた理由について政治記者はこう続けました。「(さかなクンは)海洋問題の広報活動を精力的に行っていること。絶滅種とされたクニマスの生存確認に貢献した実績もあり、『海洋立国推進功労者』として内閣総理大臣賞も受賞している。日本魚類学会の研究発表会に現上皇陛下が出席された際にも帽子を脱がずに同席しています。十分、特例は認めるに値するものだったわけです」
ご存知の方も多いとは思いますが、実は、さかなクンはただの「魚オタク」ではありません。学歴は専門学校卒で、魚に関する豊富な知識はほぼ独学。エリート街道を歩まずに東京海洋大学の名誉博士と客員准教授の肩書を持ち、実力不足を理由に同大学の受験を断念している過去があります。そんなさかなクンが芸能界デビューした背景には、水族館など魚関係のバイトを転々とするなかで、好きで描いていた魚のイラストが認められたことがキッカケだとしています。
さかなクンのトレードマークである「ハコフグ帽子」には種類があり、温かな冬用とメッシュ加工されいる夏用、さらに水中用、大学の校章入り教壇用、映像合成できるクロマキー用と多様にあるようです。さかなクンの活動形式によって帽子を被り分けているようですが、彼を知る友人によると、帽子の下を人に見せることは滅多にないといいます。
「彼の自宅にお邪魔したときも、あのハコフグ帽子を被っています。基本的に、人前ではあの姿と決めているのでしょう。本人も、“帽子は皮膚の一部だから”と言っていましたしね。さすがに、寝るときは脱いでいると思いますけど。ふだん、プライベートで外出するときは黒や茶色のニット帽を被っていますよ。ニット帽を被るのは、ハコフグ帽子の上からですけれど」
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なんと、プライベートはもちろん、お洒落をする際にも脱がないとのことで、帽子の下には何かが隠されているのでしょうか。「2、3年前、大阪の和食料理店でした。さかなクンも私もかなり飲んで酔っ払ったのですが、彼の帽子が、かなりズレたままになっていまして。黒髪で前髪が少し眉毛にかかるぐらいの、ごく普通の髪型でした」(前出・知人)特に頭部を隠すためではなく、ハコフグ愛から皮膚の一部としているようです。
現在、さかなクンは千葉県館山市に在住しており、市内にある西岬漁協の海老原斉組合長(78)も帽子の下の素顔についてこう語っています。「俺はさかなクンから“親方”と呼ばれているんだけど、ここでは彼を特別扱いすることはないね。地元のみんなといるときは、あの帽子も被っていない。髪型はいたって普通よ。別にハゲてるわけでもないし。ただ、喋り方はテレビと変わんねえな。“ご”を“ギョ”に換えてさ」地元では漁に参加することもあるそうで、その人柄や知識が漁師の人達を魅了しているようです。