ボリウッド、つまりハリウッドのインド映画バージョンのことですね。なかなかインド映画を観る機会はありませんが、今回は見逃しがちな良質インド映画を厳選してみたいと思います。インド映画、それはまるでスルメのような魅力があるのです。
インド映画と言えばコレ!絶対みて欲しいおすすめ度NO1「きっとうまくいく」
多忙な毎日、うまくいかない恋愛模様。いくら稼いでも貯蓄も出来ず、将来に不安が尽きない……そんな日本人にこそみて欲しいインド映画があります。その名も「きっとうまくいく」です。インドでの原題は「3idiots」なので、要は3バカトリオのインド人男性が織り成す、お笑い、ロマンス、アクションにサスペンス、なんでもありの闇鍋みたいな映画と言えばいいでしょうか。
写真: mystereoman.com
インド映画は色んな要素をてんこ盛りに散りばめたストーリーが特色ですが、こちらは名門大学を退学させられた3人の学生が主人公。行方不明になった学友ランチョーを探しに行くことから始まる、青春街道まっすぐなコメディー。学友を見つける旅の中で見つけたものは、学位や社会的地位の大切さじゃない。本当に大切な人生の本質を見つけた彼ら。邦題にもなっている「きっとうまくいく」その意味は、あなたがこの映画を見た後に、素直に感じる感情そのものなのです。
カレーの国から参上!?ボリウッドのヒーロー映画といえばコレ「クリッシュ」
全世界の映画賞を総ナメにした、ものすごいヒーローものの映画があるそうです。キャッチコピーにもなっている、カレーの国から到着したヒーロー映画は、「クリッシュ」というタイトル。タイトルからはイマイチ想像がつきませんが、インド映画の弱い部分SFにふんだんとハリウッドの要素を入れ込んだ、渾身の一作と言う印象でしょうか?アイアンマンだとかXマンをボリウッドで制作したら、あ~やっぱりこうなるよね……良くも悪くも納得の行くSF映画になっています。
写真: www.happyon.jp
ヒーローもの映画にありがちな親子のストーリーですが、随所に見られるオーバー過ぎるアクションに、やっぱりインド映画なんだと実感するダンス、ダンスの嵐。「クリッシュ」は1~3部に分かれており、今回ご紹介したものは第三作目。気になる方は是非過去の2作も見て欲しいと思いますが、人によってはかなり評価が分かれるヒーロー映画になっています。
写真: ameblo.jp/pixerotto-movie
しかし総論すると、小さな子どもから大人まで幅広く楽しめる、コメディーSF映画と評価出来るでしょう。ハリウッドの本格的なSF映画に飽きた方にこそ、ボリウッドスタイルの肩の力が抜けた「クリッシュ」オススメいたします。
ハエが主人公!インドならではの笑いのセンスがおすすめ「マッキー」
やっぱりインド映画はコメディーあってのボリウッドだと思うんです。最後にご紹介するのは、個人的にもすごくおすすめのCG映画「マッキー」!こちらもインドで大ヒットを記録し、ボリウッドのピクサー作品とも称される、気合の入ったCGを駆使しています。小さなハエが人間に壮大な戦いを仕掛ける、ありそうでなかったストーリーです。愛する彼女に惚れた為、恋敵のマフィアに殺されてしまった可哀想なジャニ。そんなジャニがハエに生まれ変わって、愛する女性の為に戦うと言う勇敢なストーリーは誰もが、楽しめる内容になっています。
写真: www.mytheater.jp
リアルなマッキーの動きが妙に私達の歯を食いしばらせて、そしてそのコミカルなダンスにドッと沸く。結局ここにもボリウッドでは欠かせない、ダンス、ダンスが散りばめられていました。ハエが主人公のCG映画、しかもインド映画なんて、BもしくはC級映画でしょ?!なんて思う方もいるかもしれません。しかしまずは見るべし、見るべし。どんどん引き込まれるハエの世界観に、あなたもきっと飛翔してしまうはず。ボリウッドの真髄を行くようなコメディー映画と言えるハラハラドキドキが味わえることでしょう。
まとめ
写真: eiga.com
インドが抱える社会情勢に多彩な人種と言語。インド映画を通して、そんなインドの魅力に浸かってみるのも素敵だと思いませんか?インドは人々の人生観を変えると言いますが、まずはボリウッドの世界を覗きみることから始めてみましょう。些細なことで項垂れる毎日が、なんだか少しだけ前向きになれる、そんな不思議な魔法がボリウッドには仕掛けられているのかもしれません。