皆さんは真っ赤な空を見たことがありますか?
合成かと疑うような”血の空”と呼ばれる真っ赤な空が世界には存在しています。
空が真っ赤になってしまった理由は何でしょうか?
合成のような血の空
この写真を見れば何かフィルターがかかっているかと疑うほどの真っ赤な空です。
しかし、この写真は実際にインドネシアで撮影されました。
まだ空が明るいはずの昼間の写真です。
原因は煙害?
実はインドネシアでは、人為的に行われた森林火災による煙害が深刻化しています。
森林火災によってスマトラ島中部ジャンビ州では、先週から昼間の空が真っ赤に染まってしまっています。
インドネシア気象気候地球物理庁はインスタグラムで、この現象について説明しました。
「空が赤く染まった日の衛星画像では、ジャンビ州周辺にPM10(直径10マイクロメートルまでの粒子状の物質)の濃度が高い地点が集中している。その粒子に日光が当たることによって起きる散乱現象だ。」
と説明しました。
しかし、この赤い霧は人体への影響はないのでしょうか?
健康被害は?
実はこの煙害によって、大気汚染の度合いを示すAQI(空気質指数)も、人体に重大な健康被害の恐れがある「危険」レベルに達しました。
大気汚染の悪化を受けて、隣接するリアウ州は緊急事態宣言を出しました。
煙害はインドネシア国内にとどまらず、マレーシアでは汚染地域の生徒らにマスクが配られ、約600の学校が一時休校となりました。
森林火災と煙害は世界中で社会問題となっている
インドネシアでの、森林火災による焼失面積は32万8000ヘクタールを超えました。
これによって数百人の住民が避難せざるをえない事態となりました。そして現地には消防要員ら9000人余りが出動しています。
インドネシア警察は野焼きなどによる人為的な火災が大半を占め、これまでに200人近くを逮捕しました。
人為的な森林火災は世界中で現在も進行していて、一刻も早く解決しなければいけない問題として社会問題化しています。
数ヶ月前に発生した森林火災が今も続くアマゾンでは、すでに230万匹の野生動物が死んだと予測されています。
そして、今現在も火災が進行しており、動物たちの住処が奪われています。
まとめ
海外で起こっている火災は近い将来の日本にも影響が出ると言われています。
私たちにできることはないかと考えさせられます。
まずは一刻も早く消火をし、火災が起こらないような対策を徹底していただきたいですね。