米国に住むある男性が、愛犬をくわえていく巨大な熊と素手で戦って追い出したという話が伝えられました。
今月7日(現地時間)、米CBS放送によると、カリフォルニア州ネバダ郡に住むカレブ·ベンハムさんは先月25日、家の外で吠える音を聞いて飛び出しました。彼の目に入ったのは160キロほどの大きな黒熊。 黒熊はすでに40キロ強の彼の愛犬ピットブル「バーディー」の頭をくわえ、約30メートルを引きずっていたのでした。バーディーも闘犬の一種で堂々とした体格をしているが、4倍も大きい熊には相手になりませんでした。
ベンハムさんは「正直このとき頭の中で『バーディーを助けなければならない』という考えだけだった」と話しました。彼は自分の命が危険かもしれないが,ためらわずにすぐに熊に飛びかかりました。ベンハムさんは「熊を強く押しのけ、倒して、首をつかんでクマが逃げるまで目と顔を激しく殴った」と当時の事を話しました。
幸い、彼は大きな怪我はしなかったが、愛犬のバーディーは大怪我をして命の危ない状態でした。バーディーは目の周りと唇、耳など頭の部分を熊に集中的に噛まれ、破れたり穴が開いていました。頭からは血が出て、病院でホースを挿入したりもしました。ベンハムさんは熊が逃げた後、バーディーを抱えすぐに家を出ました。しかし、コロナの影響により、自宅周辺の動物病院は営業を中止し、遠いところにある動物病院を訪れ、そこで3時間以上の応急手術を受けた末、バーディーは一命を取り戻すことができました。
しかし、その後も熊は数回、また家を訪れたといいます。 ベンハムさんは「餌を逃した熊が再び餌のある所を探すような感じ」と伝えています。一方、カリフォルニア州には2万5000-3万頭の黒熊がいるものと把握されています。
自分の愛犬のために、自らの命を投げてでも助けに行ったベンハムさんに感動の声が多く寄せられています。