一日も早くかわいい赤ちゃんが生まれるのを心待ちに待っていた一人の少女…

しかし、その幸せな時間も束の間だった。いたって普通の平凡な少女の人生は、予期せぬ事故によって人生が砕けてしまった。

一瞬にして植物人間になってしまった少女は、意識を失ったまま真っ暗な暗闇の中で生きていくことになった。

しかし、少女はお腹の中にいる赤ちゃんだけは決して諦めることがなかった。

その気持ちを理解してくれた多くの人たちの努力によって、少女のお腹の中にいた赤ちゃんの貴重な命は無事、お外の世界へ…。

そしてしばらくして、あてもなく眠っていた少女は奇跡的に目を覚ました。あれほど見たくてたまらなかった赤ちゃんにやっと会えたのだ。

英国の日刊デイリーは、植物状態で赤ちゃんを出産した1か月後、意識を取り戻した少女の記事を掲載した。

衝撃的なこの報道による主人公は、中国浙江省に住む当時18歳の少女シャオイン（Xiaoying）だ。

当時の妊娠26週だったシャオインは、交通事故に遭い病院に搬送された。

この事故で深刻な脳損傷を患ったシャオインは、駒の状態に陥ってしまい、意識を取り戻すことができなかった。

幸い、シャオインのお腹の中の赤ちゃんは、健康状態に大きな異常はなく命は助かった。

植物人間になったシャオインは、事故から1か月後、帝王切開で4.4ポンド（約1.9kg）の元気な女の子を出産した。

シャオインの出産はそれだけでも奇跡だった。

各種治療が子宮内変化を起こし、胎児を危険にする可能性があったからだ。

たくさんの人が心配していたが、シャオインの赤ちゃんは健康状態に何の問題もなく無事退院し、家族の保護を受けることになった。

しかし、赤ちゃんが生まれてもシャオインの意識は戻らなかったことに、多くの人は残念がっていた。

ところがその１か月後、シャオインが劇的に意識を回復したというのだ。

最初は指だけをやっとのことで動かせるようになったシャオインだったが、周囲の呼び出しにも応答をするほど、意識がはっきりするようになったという。

不意の事故に遭った後、丸3カ月ぶりに起こった出来事に一同は信じることはできなかった。

夫シャオディン（Xiaoding）と家族は、シャオインが赤ちゃんを見るために意識を取り戻したと確信し、涙が止まらなかった。

残念ながら、現在シャオインは脳損傷のために知能が子供のレベルに落ちてしまっている状態ではある。

簡単な意思疎通はできるが、娘の写真を見るときは、「かわいい」と愛情のこもった反応を見せていると伝えられた。

夫シャオディンは、「赤ちゃんは健康的でしっかり育っている」とし、「妻が早く赤ちゃんを抱っこできるようになれば嬉しい」と希望を伝えた。

 

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