Billboard JAPAN（ビルボードジャパン）は、米国で最も権威のある音楽チャート・Billboard（ビルボード）の日本公式サイトです。
CDセールス、ダウンロード、ストリーミング、ラジオ再生、動画再生、ルックアップ（PCへのCD読み取り数）、ツイート、カラオケの8種類のデータからなる総合ソングチャートなので、音楽性以外の付加価値に影響されやすいセールスランキングと比べてより「音楽的」だと評価されています。
しかし、KPOPファンダムをはじめとして、最近数年ますます影響力が強くなってきたファンダムが意図的にチャートを操作しようとする行動により、ヒットチャートの意味も問われています。
BTS「Dynamite」が米Billboardの「Hot 100」で初登場1位を記録したことをきっかけとして、INI、JO1などのアーティストもヒットチャート入りを狙うため、「再生数キャンペーン」を利用しています。
「再生数キャンペーン」とは、特定の楽曲を期間中に一定回数再生することで、アーティストのグッズなどが抽選もしくは応募者全員にプレゼントされるという企画です。つまり、ファンダムの中で一人当たりの再生数を煽る特典商法です。
「アーティストの夢を叶えようとするファンダムの熱量は大切にしたい部分もあるのですが、それが行き過ぎてしまうと、『再生する』ことが目的となってしまいます。それは新たなファンの流入を阻害することに繋がりかねないですし、音楽を聴いているとは言えないのではないでしょうか」と、Billboard JAPAN編集長の高嶋直子さんは語りました。
ネット上でも「これは日本の音楽番組も意識して欲しい」「ファンと運営会社が組んで普通ではない熱量で再生爆上げに取り組むのがすごいんだよね」「とても共感します」などの声が寄せられています。
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