お茶の間に、「寅さん」の愛称で親しまれていた渥美清。彼が亡くなった時には、全国のファンが悲しみに暮れました。そして亡くなって10数年経ちますが、今もなおその人気は衰えることがありません。今回の記事では、そんな渥美清の死因について詳しく紹介していきます。
渥美清とは?
写真:mainichi.jp
日本全国のファンに、衝撃的な悲しみを与えた渥美清の訃報。あれから、もう20年以上の月日が経ちました。渥美清と言えば、国民的映画「男はつらいよ」シリーズで一世を風靡した日本を代表する喜劇俳優です。
渥美清は銀幕時代から日本の映画界を牽引し世界からも高い評価を浴びていただいスターであり、彼の代名詞とも呼べる「フーテンの寅さん」は人情味に溢れ親近感が湧くキャラクターであることから老若男女誰からも愛されていました。それゆえ20年以上たった現在でも、舞台となった葛飾柴又の下町には寅さんを偲んで多くのファンが訪れているようです。point 330 | 1
渥美清は真面目一辺倒!
写真:mainichi.jp
渥美清が演じる「フーテンの寅さん」は喧嘩っ早く短気であり、まさに風来坊と言える性格でした。しかしその反面、非常に妹思いでありまたコミカルでどこか憎めないキャラクターでもあったのです。渥美清はこの「フーテンの寅さん」という役を見事にこなし、お茶の間に勇気と元気を届け続けていました。
写真:twimg.com
しかし「フーテンの寅さん」は、渥美清とは性格が正反対であったようです。渥美清は真面目そのものの性格であり、自分にも他人にも厳しいことで知られていました。それゆえ後輩役者からは、尊敬されつつもとても恐れられていたようです。
また彼は幼少の頃から体が弱く様々な病気を経験し、「男はつらいよシリーズ」出演時にはすでに右の肺が摘出されていました。出演する作品も限られている中で48作の「男はつらいよシリーズ」に出演し続けたことからも、この作品に生涯をかけていたことが伺えるでしょう。point 298 | 1
渥美清の死因は?
写真:mabui.jp
渥美清の死因には、色々な憶測が飛んでいます。しかし最も大きな原因となったのは、転移性肺がんで間違いはないようです。渥美清は亡くなる5年前に肝臓癌が発覚し、2年後には肺に転移してしまいました。肺が一つしかないのにも関わらず、そこに癌が転移してしまったのは悲劇としか言いようがありません。
また死因は手術ミスであったと言う噂も、彼が亡くなった直後から囁かれていました。確かに手術が、死因の大きな原因であったと言われています。しかし実際には渥美清には手術を乗り切れるだけの体力はもう残っておらず、手術自体には特に問題はなかったようです。
そして渥美清の遺作でもある「男はつらいよ」シリーズの48作目撮影時には、とても撮影できる体調ではなかったようです。しかし彼の遺作は、体調の悪さを微塵も感じさせることがありません。まさに、役者魂の塊であった渥美清だからこそ成せる技であったのでしょう。point 463 | 1
まとめ
写真:twimg.com
「フーテンの寅さん」は、戦後の暗く沈んだ日本を元気にし、立ち直らせてくれた立役者です。現在でも何度もテレビで再放送され、彼のことを知らない世代からも高い評価を得ています。寅さんはいつまでも、ファンの心に刻まれていくことでしょう。