自分の頭で考えて問題を解決する動物?
多くの動物は、生まれながらの行動や習性をもっていることは知られています。それは遺伝子に組み込まれた本能的なもので、意識せずにやっている行動なのです。しかし、自分の頭で考えて問題を解決する能力が要求される、複雑で神経学的なプロセスを行うことができる動物もいるのです。一体、どんな動物なのでしょうか?
イルカ
知性を測るひとつの方法として、その動物が鏡に映った自分の姿を認識できるかどうかを見る鏡像認知テストというものがあります。その動物の体に色のついたマーカーをつけて、その姿を鏡で見せてみます。鏡に映った姿が自分だと認識できれば、彼らはその色を取り除こうとするのです。
多くの動物は、鏡の中の自分の姿に混乱するようです。仲間の誰かだと思うか、怖がって逃げようとしたり、攻撃をしかけようとします。イルカにこのテストをしてみると、色を取り除こうとしたのでした。つまり、彼らはそれが自分自身の姿だということがちゃんとわかっているということだったのです。また、フクの毒を薬〇代わりに使用して遊んだり、自分で学習したことを仲間に教える能力も備わっているようです。頭の良い可愛い生き物ですね。point 265 | 1
タコ
タコは無脊椎動物としては、ダントツの離れ業をやってのける生き物です。ほとんどの海洋無脊椎動物は、認知能力の手段はあまりもってないのですが、この八本足の生物は驚くべき精神処理能力をもっているのです。
これまでのいくつかの研究では、ふたりの別の人間をタコが識別できるかどうかを見ました。大人のタコに対して、ひとりの人間は極端にフレンドリー、もうひとりは冷たくよそよそしく接してみたのです。しばらくして、そのふたりがタコがいる部屋に入ってくると、タコは冷たかった人間は無視し、親しみやすかった方には好意を示したというのです。ほかの動物との違いを識別できるという特徴は、すばらしい知性といえますよね。point 306 | 1
頭足類の仲間として、タコは3つの心臓をもち、コウモリと同じように超音波をとらえることができるようです。これを利用して火山の地下付近でも生き延びることができ、爆発が起こる前に逃げることができると言われています。また、タコには骨がないため、狭い隙間にも体をフィットさせることができ、容易に体の形を変えることができます。彼らは皮膚に色素胞を持っており、カモフラージュのために体の色を変えることができます。皮膚の表面のきめを変化させるという別のカモフラージュ方法ももち、海底やサンゴ礁とうまいこと溶け合って見分けがつかなくするときに役立てるのです。point 338 | 1
ブタ
ブタは私達が思っている以上に知性が高い動物と言われており、犬や猫よりも賢いという専門家もいるようです。これは驚きですね。彼らは見事な長期記憶をもち、迷路も簡単に解いてしまうのです。
ブタにジョイスティックの使い方を教えて、パソコン画面のカーソルを動かしてご褒美をゲットするよう訓練することもできるといいいます。また、ケージの扉を開けたり、フープを飛んでくぐり抜けるような芸も覚えることができます。ほかの生き物がほとんどもっていない、心の共感能力があることも彼らの特徴です。好奇心が旺盛で、相手に感情移入することができると思えば、ほかの仲間をわざとだましたり、必要性や意図を予測することさえできます。point 274 | 1
チンパンジー
チンパンジーは我々人間にとても近い親戚で、ほぼ99%の遺伝コードを共有しています。以前、あらゆる年齢のチンパンジーに認識テストをして、精神的処理能力を測ってみるという研究が行われました。テストの中には、タッチスクリーンモニターに並べられ、一瞬光るようになっている1から9までの数字の位置を覚えるというものがありました。大人のチンパンジーと人間は、ほぼ同じくらいの成績だったのですが、若いチンパンジーはこうした認知作業に関して、高い能力をもっているようです。若いチンパンジーたちは、かなり正確に数字の位置を覚えていました。つまり、彼らは写真のような記憶力をもっていると考えられています。point 353 | 1
まとめ
人間だけが賢いと考えてはいけませんよ!
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