人狼は2001年にアメリカのLoony Labs.
から発売された「汝は人狼なりや?」というパーティーゲームを起源としています。さらに、そのゲームのシステムはロシアの「Mafia」という、市民とマフィアがお互いの立場で争うというゲームが、その元祖です。
ゲームには人狼というキャラクターが登場します。昼間は一般市民と変わらない姿をしているのですが、夜になると狼となって市民、即ち人間に襲い掛かります。これに対して人間は昼間の内に人狼を捕まえ処刑しておかなければなりません。これが市民側でプレーをする際の主な任務です。
写真:jugem.jp
一方、人狼は昼の間、市民による処刑から逃れる必要があります。そのためには市民生活のなかに溶け込んでおかなければならず、その正体を疑われないような行動をとる必要があります。そして夜になると人間を攻撃することが可能となります。
写真:geocities.co.jp
これは市民側が正しいといか、討伐をするといったものではありません。自分(プレイヤー)がどちらに属するかによって勝敗を争うというもので、勝敗が決着する条件としては市民側の場合、人狼を全て処刑する事。そして人狼側は市民よりも多数生存することが勝敗の条件となります。
まず最初に、昼間は「市民達の時間」です。夜に備え、昼間の内に疑わしき人物を処刑しなければなりません。これは市民の多数決によって行われます。当然ですがそれに該当しない、通常の一般市民を誤って処刑してしまう可能性もあります。如何にして正確な「判断」即ち「処刑」を行うかが重要なポイントとなります。
写真:yaplog.jp
そのために様々な方法があるのですが、通常の方法として会話等を行い、その中から疑わしいと思われる人物を探り出していきます。そしてさらに、市民の中には様々な特殊能力を持った人物が存在します。これがゲームの中で重要な役割を果たしてきます。
写真:blogimg.jp
例えば占い師は夜、怪しいと思われる人物を一人だけ占うことができます。これを「クロ」と判定することで人狼を見つけ出すことが可能です。また、昼間に処刑された市民が「クロ」と判定できるのは霊媒師です。誤って処刑された場合の判定ももちろんですが、処刑に成功した場合、残りの人狼の数を割り出すことも可能となります。
写真:blogimg.jp
騎士は人狼から市民を一人だけ守ることができます。夜の時間帯は「人狼の時間帯」です。ターゲットとなる市民を選び、襲うのですが、これはプレイヤー同士が事前に確認できるため、予めチェックしておく必要があります。仮に騎士がついている市民を襲った場合、攻撃は失敗に終わります。そして昼のターンに移行します。
このような感じで、昼と夜のターンを交互に繰り返し、市民と人狼がいずれかの勝利条件を満たした時点で「ゲーム終了」となります。非常に高度な駆け引きを楽しめるものであり、またスマートフォン等でも多くのシリーズがリリースされ、人気の高いゲームとなっております。