ソフトバンクからドラフト2位で指名を受けた慶應義塾大学・正木智也外野手(22)が30日、契約金7000万円、年俸1200万円で合意しました。
インタビューでは、球界屈指の右打者に成長し、令和初の3冠王を目指すと宣言しました。真新しいユニホームに袖を通した正木選手は目を輝かせて、「改めてプロの世界に入る自覚と活躍しないといけない責任を感じました」と身を引き締めました。
慶応高時代には高校通算50本塁打、慶大時代には東京六大学リーグ戦で10本、全国大会を含めると13本塁打を誇る正木選手はプロに入っても本塁打にこだわりたいとも。大学で本塁打を放った試合でチームは全勝しており、「ホームランの力は大きいと思う。流れをチームに持ってくるもの」と話しました。目指すシーズン本塁打数は40本で「将来的には3冠王を狙い、球界を代表するようなバッターになれれば」と意気込みました。3冠王は2004年に当時ダイエーの松中信彦が獲得したのが最後です。
今秋から王貞治会長(81)に特別チームアドバイザーの肩書が加わり、選手を直接指導する機会が増えました。世界のホームラン王である王貞治会長から極意を学べる機会を得た正木選手は「偉大な記録を残された方から教えていただける。自分のものにして成長したい」「ホームランの打ち方、コツを聞いてみたい」「本塁打の極意を学びたい」と王貞治会長の指導を心待ちにしています。
藤木監督は、外野は柳田、栗原のレギュラーを明言していて、慶大の先輩でもある柳町や上林、同じ右打者では真砂、佐藤直らが候補に挙がり、定位置争いは激しくなる見込みです。正木選手は「偉大な先輩方に食らいついていきたい。いいところは吸収して、負けない気持ちでやっていきたい」と先輩たちにも負けないと語り、さらには「1年目から新人王を獲りたい」と意気込みを見せました。
福岡での楽しみとして「ラーメンです!替え玉は2杯は最低でもいきたいですね」と話し、報道陣の笑いを誘いました。ソフトバンクファンの印象については「福岡のファンの方々は愛が強い。そこに感謝しながら、結果で恩返しをしたいです」と活躍を誓いました。
・正木 智也(まさき ともや)1999年(平成11)11月5日生まれ、東京都出身の22歳。小2から野球を始めて、雪谷中では世田谷西シニアに所属。慶応では高校通算50本塁打。慶大では1年春にリーグ戦デビューし、リーグ戦通算10本塁打。右投げ右打ち。
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