子供が生まれ、名前をつける。一昔前に話題となった「キラキラネーム」。個性的な名前をつけたいと考える気持ちはわかりますが、一生を付き合う名前なので、しっかりと子供の気持ちも考えて選びましょう。今回はかわいい名前に関して紹介していきます。
名前の”響き”と”読み”と”意味”
写真:mamari.jp
まず名前を決める上で重要なのがこの3つ。名を呼んだ際の響きで決める。読み方を重視した名前を決める。その名前に込める意味で決める。この3つです。ようは口に出してしっくりくる名前か、当て字ないしひらがなで書く事で、字面から可愛らしさやカッコよさを感じさせる名前にするか、それとも「こういう人に育つように」といった思いを込めた名前にするかという違いです。注意してほしいのが、これらを凝りすぎると一昔前に流行ったキラキラネームというものになりかねません。それこそ親自身の趣味で名前をつけたりすると、成長した子供が自分の名前を嫌がる事もあります。アニメのキャラしかり、海外の名前を無理やり日本語に当てたりする事が該当します。個性的な名前をつけるにしても、あくまで現実的な範囲を見極める必要があるのです。もちろん名前だって時代と共に変化しています。現代で「〜右衛門」やら「〜之助」のような名前がほとんど付けられることがないように、時代に合わせた名前というものがあるのです。
当て字・常用外漢字は逆効果
写真:mamari.jp
個性を出すために当て字で名前を決めるパターンや、普段は使わない漢字を当てるという場合。これらは逆効果と言わざるを得ません。まず、「覚えにくい」のです。個性的なのは確かでしょう、しかし読み慣れない単語になってしまえば、ぱっとみて名前が読めなくなってしまいます。ぱっとみて名前が読めない事はとても不便です。実際に紙に記入して提出する際、相手の方がわからなければ訪ねてくるという手間が増えてしまいますし、そういった名前を管理する必要がある仕事でも混乱が生じてしまいます。名前のややこしさは親と子だけの問題では無いのです。わかりやすいに越したことはありません。それこそ複雑な漢字を使用すると、その漢字を習わない内はまともにかけませんし、かりに本人が書けたとしても子供の友達は書けなかったり読めなかったりします。名前は私生活にも関係することなのです。
可愛らしい名前を決める秘訣「可愛い漢字を選ぶ」
写真:shuhulife.com
本題の可愛らしい名前の決め方。名前の響きも重要ですが、それに当て字をあてるようではわかりにくい。なら逆に「可愛らしい読みの漢字を先に選ぶ」という形で決めてみると良いでしょう。例えば「花」「華」という漢字で表すことが出来る”はな”あるいは”か”という漢字。お花といえば女の子、可愛らしい名前に花の字を使うのも良いでしょう。もしくは花では無く、「桜」や「梅」といったお花の種類そのものの名前を使うのも良いでしょう。他にも「姫」「雛」という字、”ひめ”と”ひな”と言えばお姫様やお雛様。輝く女の子の象徴、とも言えるでしょう。「愛」や「恋」という漢字も乙女チックですね。これらの字は呼び方も可愛らしいものが多く、それでいて字からも女の子らしさを感じる事ができるので、名前を呼ぶ時も、字として表記する時も女の子だとわかりやすいという特徴があります。
可愛らしい名前の選び方、「同じ音を繰り返す」
写真:pinky-media.jp
音を重視した名前で可愛らしさを求める場合。おすすめなのが同じ音を繰り返す名前です。どういうことかというと、例えば「なな」や「もも」という名前。もちろん3文字だけではなく「ななこ」「ななみ」「ももか」「ももね」という風に音を続けた後に締める3文字目を入れることもできます。音を繰り返す名前にすることで、響きが女の子らしい名前になるのです。この時、できるだけ漢字が1文字から2文字になるものを選びましょう。「々」を使うならともかく、3文字の名前を3文字の漢字で表現すると、どうしても当て字っぽくなります。「ななみ」なら”七海”や”菜々美”といったイメージです。「こころ」なら”心”と一文字で表すこともできますね。
まとめ
写真:kosodate-blog.info
子供が生まれる前から名前を決める方が大半だとは思いますが、「つけたい名前」と「つけるべき名前」は別物だということを忘れないでください。それこそ、女の子に付ける予定だった名前を男の子につけるというのは論外です。そういう時のために、男の子の名前も考えておく、あるいは男女どちらでも通じるような中性的な名前。たとえば「まこと」や「さつき」という名前にしておくという風に、性別が確定していない段階でどちらかだけの名前を決めておくというのは、将来子供が複雑な気持ちになるかもしれませんよ。