来年からリフレッシュ休養する歌手の氷川きよしさんが今月14日に、年末恒例の東京・丸の内の東京国際フォーラム公演を開催しました。休養前のラスト公演で、デビュー曲「箱根八里の半次郎」や「限界突破×サバイバー」など演歌からロックまで全27曲を披露しました。第一線で活躍した23年を「ずっとプレッシャーでしたが、負けん気の強さでやってきた」と話しました。
氷川さんは、抜群の歌唱力と端正なルックスを武器に表現領域を広げていましたが、ラスト公演で〝覚醒〟を印象付けました。
今年で22回目を迎えた今回の公演「きよしこの夜」の冒頭では、「多くのお客さまに支えていただき、今日が最後の東京国際フォーラムです」とあいさつをし、ファンは色とりどりのサイリウムを振って応えていました。
選曲はミリオンヒットの「箱根八里―」や最新曲「甲州路」など軌跡をたどる27曲で、はかま姿など衣装の〝6変化〟で約2時間半にわたり魅了しました。
2000年のデビューからステージ数は3000回以上で、年平均は約130回で、6~9月には東京・明治座などで自身初の4座連続公演(全90公演)を開催しました。
23年間を振り返り「ずっとプレッシャーですが、意地ですよね。負けん気が強いから、たたかれれば負けたくないという気持ちが強くなる。そんな心意気でやってきた」とし、芸名の氷川きよしはビートたけしさんが命名との説にも言及し、「北野武監督に付けていただいたような雰囲気で話題を作っていただき、ありがたいことで…」と吹っ切れた表情で明かしていました。
「きよしこの夜」は計4公演で1万8000人を動員し、氷川さんは鳴りやまない大きな拍手に「いい音色ですね」と感激している様子でした。休養明けは歌手活動を再開予定で、「今日で最後と言っておいて、来年の暮れも(公演を)やっていたらどうしよう」と明るい表情で再会を約束しました。
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