2018年7月6日、オウム真理教の麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚(63歳)を始めとする7人のオウム真理教関係者の死刑が執行されました。日本では、7人同時に死刑を執行するのは極めて異例であって、大きな話題となりました。7人はいずれも凶悪な殺人事件に携わった人物であり、死刑執行は免れないと言えます。
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オウム真理教が起こした最も凶悪な事件の一つである地下鉄サリン事件。その実行犯でありながらも、唯一死刑判決を逃れて無期懲役となった人物が実はいるのです。それは、元医師であり、オウム真理教の中でも重要な人物の一人であった林郁夫(71歳)です。
そんな林郁夫の衝撃的な秘密と、死刑を逃れた理由を見ていきましょう。
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捜査に協力的だった
林郁夫が死刑を逃れたのは捜査に協力的だったからです。林郁夫が最初に逮捕をされたのは逮捕監禁罪でした。しかし、取り調べ中に突然、「私がサリンを撒きました」と地下鉄サリン事件を供述しました。
林が地下鉄サリン事件に関与していたことは予想外でした。謎に包まれた完璧な犯罪であった地下鉄サリン事件、もしも林の供述がなければ、その真相を知るのは相当に困難だったはずでした。
他のオウム関連事件の捜査にも全面的に協力した林の姿勢が自首に相当すると判断されたため、死刑を逃れたのです。
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遺族や被害者も死刑を求めていない
林郁夫は公判中に何度も号泣しました。人を助ける医者でありながらも殺人事件に関与したことを深く後悔していたのです。そんな姿勢が一部の遺族や被害者に響き、必ずしも死刑を求めなかったのです。
よって、検察側も死刑ではなくて無期懲役を求刑しました。大量殺人事件の実行犯でありながらも検察側が死刑を求刑しないのは極めて異例です。
手記の印税はすべて被害者の救済金に充てている
林郁夫は文藝春秋に手記を発表したことがあって、その印税や原稿料など全て被害者への救済金に充てられていることが分かりました。手記の中では、麻原の学齢コンプレックスや、林郁夫に犯罪に関わる任務を与えた理由なども書かれています。
写真:ネイバー
裁判官は無期懲役判決を後悔している
林郁夫に無期懲役判決を言い渡した元裁判官の山室惠氏は、無期懲役でよかったのかと、今でも考えることがあると伝えています。山室氏は裁判の前から「間違いなく死刑になるだろう」と思っていたそうです。検察が死刑を求刑しなかったことで、死刑判決はなかなか難しいために無期懲役判決となったそうです。
写真:産経新聞
入信したきっかけは交通事故
林郁夫はオウム真理教入信する前に医師として病院に勤めていました。しかし、加害者となった自動車交通事故によって自責の念にかられ、オウム真理教に入信していることが分かりました。
オウム独自の治療を国立病院で
林郁夫はオウム入信した後も国立療養所晴嵐荘病院で勤めていました。しかし、治療をする際にオウム真理教の治療法を取り入れていました。無理やり患者に塩水や糸を飲ませたり、ジャンプをさせたりしてトラブルを起こしていました。
出家時に全財産8000万円を布施として寄付
林郁夫は病院を退職した後、一家4人で出家して、所有していたマンションを8000万円で売却しました。そして、保有していた自動車2台と一緒に布施としてオウム真理教に寄付していました。
しかし、林郁夫は凶悪な事件の犯人であることは間違いありません。死刑判決を逃れても、その犯した罪はどんなに捜査に協力しても、どんなに反省をしても許されるものではないのです。
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