◼︎ハリウッドが輩出した世界的スター!
映画の都、ハリウッドでは多くの女優が活躍してきましたが、一時的に人気を得ていても、すぐに忘れられてしまう人も少なくありません。
そして、多くのスターの中でも、いまだに根強い人気を持ち、多くの人を魅了している存在といえば、若くして亡くなったマリリン・モンロー、そして銀幕の妖精と呼ばれたオードリーヘップバーンがあげられるのではないでしょうか。
オードリーの名前を世界に多く知らしめた映画としては、やはりローマの休日があげられます。
窮屈な生活を続けていた一国の王女が外に飛び出し、短期間だけ自由な生活を楽しむという内容で、美容室で長い髪を切り、おしゃれなショートカットスタイルに変身したシーンはとても衝撃的でした。
そして、ハッピーエンドで終わるのではなく、切ない余韻を残しているところも、ただのアイドル映画ではなく、不朽の名作となった要因ではないでしょうか。
そして、その後も「麗しのサブリナ」ではおしゃれなファッションが話題となりましたし、「ティファニーで朝食を」は娼婦の役でしたが、それも相変わらず妖精でした。
「マイフェアレディ」は歌声が吹き替えということで批判も受けましたが、別の女優が出演していた場合はとても地味な映画となっていたのではないでしょうか。
世界中の人を魅了し、未だにファンも多いオードリーヘップバーンですが、愛らしく美しい容姿であった彼女も実は多くのコンプレックスを抱えていたと言われています。オードリーは身長170センチと高めですが、今の時代からすればそれほど大柄というわけではありません。彼女はバレリーナを目指していましたが、この高身長でバレエの道をあきらめたと言われています。
そして、長い首も美しさを強調していますが、これも彼女のコンプレックスとなっており、タートルネックで首を隠すようなファッションを好んだり、写真の撮り方でも、首が目立たない工夫がされています。
このほかにも、マリリン・モンローのようなグラマラスなスタイルではないこと、エラが張っている、さらに耳がややとがっているところなども彼女のコンプレックスとなっていたようです。
そして、実際に彼女の代表作のひとつである「パリの恋人」では、劇中で「変な顔」扱いをされています。
ハリウッド黄金期は正統派美人女優が多く活躍していたこともあり、彼女のような個性的な美人の登場はやはり映画界にもかなりの衝撃だったのではないでしょうか。そして多くの外見のコンプレックスを抱えたいた彼女も、そのコンプレックスを隠すのではなく、強調することで、さらに魅力的な女性となりました。オードリーは映画の内容はもちろん、劇中で着用するファッションも大きな話題となり、シンプルなサブリナパンツなどは今も根強い人気があります。
黒のシンプルなパンツスタイルを美しく着こなせたのも、彼女の高身長、スラリとしたスタイル、さらにバレエで培われた姿勢の良さがあったからと言えるでしょう。
そして、ヘアスタイルも、様々なスタイルに挑戦していますが、特に印象に残るのが、「ローマの休日」や「麗しのサブリナ」で見せたショートカットですう。
このショートカットは顔のラインもすべて見えていますので、欠点をカバーするのは難しいものとなっていますが、尖りがちな耳もエラ部分も隠すことなく、それが逆にチャームポイントともなっています。
そして、現在はアンチエイジングの治療が進んでいることもあり、年老いても若々しい外見を保っている女優も多くなっていますが、オードリーの場合は無理なアンチエイジングはせず、シワも隠すことなく素敵な年齢の重ね方をしています。
晩年は映画出演は大きく減りましたが、積極的にチャリティ活動を続けていたことでも話題となりました。
美しさを売りにしている女優はモデルは多く存在しますが、オードリーは外見の美しさだけではなく、内面の美しさも兼ね備えた素敵な女性でした。