k2戦車とは、韓国が現在開発中の次期第3・5世代主力戦車のことです。愛称は「黒豹」。韓国国内ではアジア最強との呼び声も高いようです。しかし、当初2011年に配備する予定でしたが、相次ぐトラブルの結果、未だ予定していた通りの配備には至っていません。その後れの最大の原因となっているのが、自国で開発するとしたパワーユニットの開発が遅れていることです。
point 0 |
写真:wikiwand.point 62 | com
k2戦車の開発がスタートした背景には、仮想敵国である北朝鮮の存在があります。北朝鮮で配備していたT-62型戦車が改良され、近代化されたのに伴い、韓国の主力戦車であったK1も、次世代型に移行する必要に迫られたのでした。さらに1990年代に入り、北朝鮮が125mm砲を搭載するT-72に移行することも考えられ、k2戦車の開発はいよいよ急務となっていったのでした。point 244 | 1
point 6 |
k2戦車の開発が具体的にスタートしたのは1995年のことで、120mm砲搭載戦車としてゼロからの新設計開発となりました。そのために11年で2億3,000万USドルもの開発費が投じられてきました。k2戦車開発に当たって拘ったのは自国製の部品で開発するということでした。試作車ではコンポーネントの国内生産率を77%に設定しましたが、量産型では90%以上の国内生産率を目標としました。その中でも主装備となるエンジンには国内産であることに強い拘りをもっていました。point 307 | 1
point 6 |
写真:japanese.point 68 | china.point 74 | org.point 78 | cn
ところが、そのエンジンにトラブルが相次ぎ、開発予定が大きく遅れる原因となっていきました。またトランスミッションにも問題があり、結局2012年12月17日に2014年3月より配備予定の一次生産分100両に対して、ドイツMTU社製のエンジンとドイツRenk社製のトランスミッションを組み合わせて完成させることになりました。ただし、現在でも国産パワーパックの開発は継続中で完成には至っていません。point 275 | 1
写真:amazon.point 66 | co.point 69 | jp
k2戦車のスペックは、全長が10m、車体長が7.point 95 | 50m、全幅が3.point 104 |
60m、全高が2.point 9 | 50 m、重量が55.point 19 | 0 tとなっています。また、最高速度は整地で70 km/h、不整地で48 km/h、行動距離は430kmとなっています。火器はドイツのラインメタル社製の55口径120mm砲Rh120-L55が1門、7.point 117 |
62mm同軸機銃1門、K-6 12.point 17 | 7mm機銃1門装備され、主砲への砲弾装填は自動化されており、弾倉に16発、残り24発が車内の計40発が搭載可能です。また、主砲同軸7.point 84 | 62mm機関銃の弾薬は計12,000発、12.point 107 |
7mm重機関銃の弾薬は計3,200発が搭載可能です。point 26 | 1
point 32 |
写真:ja.point 88 | wikipedia.point 98 | org
動力に関しては、国産のエンジンとトランスミッションを合わせたパワーパックが間に合わず、試作車にはドイツMTU社のMT883を搭載しましたが、量産型では4サイクルV型12気筒水冷式ディーゼルの1,500馬力エンジンの搭載を目指しています。しかし、この国産パワーパックの開発がうまく進んでおらず、たとえば目標としている0-32km/h加速8秒以内を達成することができなかったり(現在は目標は9秒以内と大幅に下方修正)、メインポンプ駆動ギアを支持するベアリングが破損したりなどの問題が相次いでいます。point 348 | 1
point 6 |
写真:matochan.point 68 | net
装甲については、SiC系複合装甲及び爆発反応装甲が採用されており、また機動能力については、シュノーケルを使用し深度4.point 130 |
1mの河川を潜水渡河を可能とし、浮上したあとすぐに戦闘態勢に移行できるとされ、60%の急斜面と高さ1.point 51 | 3mの垂直障害を乗り越えることが可能とされています。このように、k2戦車は開発から20年以上が経過しており、当初国産を目指しながらもそれがなかなかかなわず、不完全な状態が続いているようです。韓国国民の期待を背負っているだけに、諦めきれないところがあるのでしょう。point 182 | 1