東村アキコといえば、ドラマ化もされた「海月姫」や本人の過去をストーリーの軸にした「かくかくしかじか」などで人気の女性漫画家です。宮崎県で生まれ育ち、石川県にある金沢美術工芸大学の在学中に古本を扱う店でアルバイトしていた際に大量の漫画を読んだことで漫画家としての基礎を培ったという異色の経歴を持っています。
写真:twitter. com/oricon/status
その東村アキコに息子がいるという噂がありますが、それは事実です。2004年に結婚した俳優兼演出家との間に一子をもうけていることが本人の著作である「ママはテンパリスト」というコミックエッセイにて明らかになっているのです。このコミックエッセイは母親としての東村アキコが子育てに奮闘する内容で、ほぼノンフィクションの内容で描かれているため当時のリアルな生活をうかがい知ることができます。
写真:twitter.com @higashimura_a
そのコミックエッセイによると、息子のことは「ごっちゃん」という愛称で呼ばれています。母親である東村アキコがそう呼んでいることはもちろん、父親やアシスタント、さらには編集者まですべての登場人物が同じ呼び方をしているので愛称として定着していることが分かります。本名が気になるところですが、作中では明言されていないもののこの作品を連載していた漫画雑誌の編集長が、名前にちなんで「ドラゴンボール」の全巻セットを誕生祝いにプレゼントしたというエピソードが収録されているため主人公と同じ名前であることが推測できます。とはいえ、確定しているわけではないため参考程度の情報としてとどめておくべきだと言えるでしょう。
写真:rebloggy.com/post/kuragehime-princess-jellyfish-akiko-higashimura
この作品は子育てを経験したことがある人なら誰もが共感できるようなエピソードが満載です。息子であるごっちゃんは市販のおもちゃで遊ぶよりもペットボトルの蓋や商品のパックなど大人からはゴミとしか思えないようなもので遊ぶことを好むことや、トイレトレーニングがうまくいかなかったもののシールというご褒美をあげることで自発的にトイレに行くようになるなどこの時期の子どもとしては珍しくない行動を取りますが、東村アキコの手によって非常に面白く漫画化されています。
写真:takaemoso.exblog.jp
写真:hanagex.com/ec/mama-ten
「ママはテンパリスト」は全4巻という連載期間が短い作品ですが、これは息子が小学校に上がる前に連載を終わらせると東村アキコ本人が決めていたためです。息子が漫画のキャラクターになっていることで小学校生活が乱されることがないようにという親心によって、大人気連載を終了させたのです。