「王様ゲーム」と称してカラオケ店で女性2人にわいせつな行為をするなどしたとして会社員の男3人が警視庁に逮捕されました。
東京セキスイハイムの社員・椎名裕隆容疑者(30)と杉本賢太容疑者(25)、竹腰悠平容疑者(25)は2019年8月、東京・墨田区のカラオケ店で、王様ゲームと称して、一緒にいた女性2人(20代)の体を無理やり触った疑いが持たれています。
警視庁によりますと椎名容疑者と杉本容疑者はその後、女性のうち1人のカバンや携帯電話を取り上げて杉本容疑者の自宅に連れ込み、性的暴行を加えたということです。取り調べに対し、椎名容疑者は容疑を一部否認しています。
椎名容疑者に関しては「もちろん男性側が悪いですが、ついて行った女性もやっぱり良くないです。」や、「知らない男女で王様ゲームでわいせつ行為かあ。お酒の力を借りての目的があからさま過ぎるし、古典的。」、「その場はノリでワイワイやってたくせに、後から気でも変わったのか?」などの意見が寄せられています。
カラオケ店の室内には防犯カメラがあるため、まず椎名容疑者の犯行とみて間違いないでしょう。逮捕された3人は、王様ゲームをする前に居酒屋で居合わせた20代の女性に声をかけたということで、ナンパをしていたのでしょう。そのナンパの後にカラオケに移動し、無理やり体を触ったという事で、逮捕されているのです。
王様ゲームとは、ランダムに決まった「王様」が出した命令を、ランダムに決まった参加者が行う遊びで、「王様の言うことは絶対」という決め台詞のもと、合コンや各種歓迎会、パーティなどで重宝されるゲームです。
強制わいせつ罪は非勧告罪ですが、基本的に被害者の被害届によって捜査機関が捜査をします。事件当時は特に問題にならなくても、被害女性が後日になって被害届を提出するなどした場合、警察が容疑者の自宅などにやってきて、事情聴取されたり逮捕されたりすることもあります。今回、椎名容疑者らは8月に事件を引き起こしているということで、このケースに該当すると思われます。
東京セキスイハイムは、「今後調査を進めていく」としています。椎名容疑者らは今後、東京セキスイハイムを懲戒解雇される恐れがあります。法律に触れるようなことをしたり、会社の不利益になるような不法行為や不貞行為を行った場合には、会社は懲戒解雇(一方的に首にすること)を言い渡すことができます。強制わいせつ罪は有罪判決がくだれば懲役となりますので、サラリーマンであれば懲戒解雇されるのが妥当です。東京セキスイハイムという大手住宅販売会社に勤務しているわけですから、会社の不利益になるような社員を雇い続けることは考えにくく、解雇されて然るべきでしょう。
居酒屋でナンパをしてその後カラオケ店に移動してわいせつな行為をされているということですが、このカラオケ店に移動さえしなければ被害者になることは無かったと思います。
もちろん、加害者が悪いのは最もなのですが、自分の身を性犯罪から守るためにもついて行かないという強い決意が必要です。ナンパですからお金はおそらく男性側が出しており、飲食代はかからずに遊べていたのだと思います。しかし、カラオケ店で王様ゲームが始まり、わいせつな行為という不快な思いをした途端、手のひらを買えるかの如く被害届で訴えるのはあまりにも虫が良すぎます。嫌なら男性のナンパについて行かなければ良かっただけで、女性側にも問題があると言わざるを得ません。
こうしたことを踏まえると、今後椎名容疑者らは不起訴となる可能性がありますが、性犯罪を助長しかねないだけに厳罰化も求められると思います。こうした性犯罪の場合には被害者、加害者双方に問題があるケースが多いため、犯罪の温床となるような出会い系酒場やマッチングアプリなどは規制をしていくことも必要となるでしょう。