今、社会問題にもなっている歩きスマホ。町中でたくさん見かけることができます。
そんな歩きスマホをする人に故意に体当たりした罪で会社員の男性が逮捕されました。
男性が体当たりを繰り返したことには理由があったそうですが、どんな理由なのでしょうか?
注意を促すために体当たりを繰り返した
駅のホームで歩きスマホをしている女性を狙って、”注意を促す”目的で体当たりを繰り返した男性が警視庁に逮捕されました。
東京メトロ千代田線・二重橋前駅のホームで歩きスマホをしていた女性に体当たりをし、全治3週間の怪我を負わせた傷害の罪の疑いがかけられています。
容疑者は容疑を認め、「注意を促すために3日に一回は体当たりをしていた」と供述しています。
容疑者がそこまで注意を促したがる理由
なぜそこまで注意を促そうとしているのでしょうか。
容疑者の供述によると、「二年前に歩きスマホをしている女性にぶつかり、階段から落ちた」というのが理由にあるといいます。
歩きスマホによるトラブル件数
東京消防庁によると、東京都の管轄内において平成29年までの5年間に歩きながらのスマホ操作、自転車に乗りながらのスマホ操作によって199人が救急搬送されました。
うち8割以上が軽症で済んでいますが、43人は入院の必要があるような怪我や、中には命の危険に及ぶような重篤患者もいました。
また、事故の発生場所として一番多いのが駅構内やホームなどです。
過去には死亡事故も
自転車に乗りながらスマホを操作していた方が用水路に転落する、歩きながらのスマホ操作でポールにつまずきブロック角に顔面を強打するなどの痛々しい事故も発生しています。
平成26年には歩きスマホで駅のホームから転落した中学生もいましたが、幸いホーム下の避難空間に移動し、無事救助されました。
しかし平成25年には歩きスマホをしながら踏切に進入し、電車にはねられて亡くなる事故も発生しました。
歩きスマホ対策アプリ
ドコモ、ソフトバンク、au各キャリアが出している歩きスマホ防止のアプリでは、歩きながらスマホを操作しようとすると警告画面が表示されたり、操作ができなくなります。
まとめ
もちろん歩きスマホをしている人に体当たりをする行為は許されることではありません。最悪の場合相手の方が怪我をしてしまうかもしれません。
しかし、スマホ依存が社会問題となっている現代、自分が怪我をするだけでなく自分が加害者になることもあります。
無意識に歩きスマホをしてしまう方、お子様の歩きスマホが心配という親御さんは一度歩きスマホ防止アプリを試してみるのもいいかもしれないですね。