アリアナ・グランデは大の親日家として有名です。
これまでにも彼女は自身のツイッターを通して、日本好きをアピールしてきました。
もともとは女優として活躍していたアリアナ・グランデ。
2011年に歌手デビューを果たし、2013年に発売されたデビューアルバムの『ユアーズ・トゥルーリー』は、Billboard 200チャートで初登場1位を記録し、歌手として大人気を得ています。
2014年の年明け、そんなアリアナ・グランデは初めての来日公演を開催しました。
2014年は来日公演も含め、彼女は1年に4回も日本を訪れていました。
2015年には夏の音楽フェスである『SUMMER SONIC』の東京と大阪の両公演に出演し、その際にはTwitterで日本語のツイートを投稿していました。
にほんへ、かえってこれてうれしい!! にほんの ファンを あいしてる ♡ 愛 https://t.co/dRXK4KjCrt
— Ariana Grande (@ArianaGrande) August 13, 2015
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アリアナ・グランデは日本語を勉強している様子もSNSに投稿しています。
わたしはべんきょします! pic.twitter.com/2FluSWXWun
— Ariana Grande (@ArianaGrande) February 15, 2015
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アリアナ・グランデが「大ファンだ」だと公言していたきゃりーぱみゅぱみゅの誕生日、アリアナ・グランデは日本語のメッセージを投稿していました!
だが、そんなアリアナ・グランデの親日家ぶりに対して、海外の反応はさまざまでした。
アリアナ・グランデのインスタグラムとTwitterのフォロワー数は、合わせて2億人近くほどの絶大な影響力を持っています。
そんな彼女の親日家ぶりにネットからは「また日本に行けるといいね」、「普段の活動も忙しいのに、日本語の勉強もするなんて尊敬」などの好意的なコメントもある一方、ネガティブな声が出ていたのも事実です。
「日本以外の話題にも触れてほしい。」
「いつも日本、日本、日本…ほかの国のことも忘れないで。」
「日本に嫉妬するレベル。」
特に批判の声が集まったのは、2017年の韓国公演でした。
飛行機の遅延により、アリアナ・グランデは韓国公演のリハーサルをキャンセルすることになってしまったが、VIPチケットの購入者はリハーサル風景を観覧する権利も含まれていたため、払い戻しを求める声が多数上がりました。
しかし、キャンセル理由に関しては飛行機の遅延で、アリアナ・グランデの個人的な事情によるものではことはまだ理解されていたが、批判されていた原因は、その後の対応でした。
アリアナ・グランデは公園前にトイレで歌う動画をインスタグラムで公開しました。
また、公演が終わった後、すぐに韓国から出国したことも分かり、ファンたちからの批判が集まってしまったのです。
リハーサルに費やした時間も滞在期間も、韓国公演の前に日本を訪れた時とは比べ物にならないほど短かったし、そうした対応の差が韓国国民の怒りを買ってしまったのでしょう。
「誠意がなさすぎる」
「韓国でのライブはトイレで歌うリハだけで十分ということ?」
SNSを通じて、これまでにも親日家ぶりをアピールしてきたアリアナ・グランデ。
2019年1月18日にリリースされた『7 rings』のMVでは、今まで以上に彼女の日本愛を強く感じる内容でした。
いたるところで見られる日本語の表記、お箸や品川ナンバーの車も登場していたのです。
しかし、アリアナ・グランデ『7 rings(七つの指輪)』にちなんで『七輪』とタトゥーを入れたところ、「焼肉に使う七輪を連想する」、「意味を事前に調べなかったのか?」などの指摘が続出してしまいました。
また、アメリカ人の彼女が漢字のタトゥーを入れることについて、「文化の盗用」とまで指摘されてしまったのです。
『七輪』騒動後、バッシングに耐えかねたアリアナ・グランデは日本語の勉強や、日本語表記グッズの販売をやめることをTwitterで宣言しました。
日本の勉強は本当に楽しくって熱中していたことだったけど、もうやめます。日本に住みたいと思ったこともあったけど、もういい。さよなら。
ArianaGrande(和訳)
盗用や私用を意味する『アプロプリエーション(appropriation)』と、意味を理解して評価する『アプリシエーション(appreciation)』ではまったく異なります。
日本人のファンは、私が日本語の言葉を書いたり、日本語が書かれた服を着たりすると、いつも嬉しがってくれました。
でも、日本語が表記されたグッズはサイトからすべて消しました。誰も気にしていないみたいですけど。
ArianaGrande(和訳)
その他、「これ以上、私にどうしてほしいの?」「何をいわせたいの?」などと投稿していたが、一連の投稿は全て削除されました。
アリアナ・グランデのタトゥーが「文化の盗用」であるかどうかについては、どこからが文化の盗用で、どこまでが許される範囲なのかをはっきり言うのは難しいことです。
そもそも、『七輪』は『7 rings(七つの指輪)』にちなんだもので、日本語の誤用ではありません。
ネットでは…
「日本のファンの多くは、彼女のタトゥーを否定なんかしていないし、批判もしていない。こんな結果になってしまい残念。」
「「文化の盗用」といっている人は、ほとんどが日本人以外。アリアナ・グランデの日本愛は本物だし、侮辱されたとは思っていない。」
「なぜネット上は、誰かを批判することしかできない人ばかりなのだろう。」
「日本のファンは、アリアナのことを待っているよ。文化を盗用されただなんて、思っていない。」
「アリアナ・グランデはがんばって日本語の勉強をして、私たち日本人を笑顔にしてくれた。アリアナ・グランデの努力は無駄ではないし、私たちは理解しています。」
「日本人でさえ、日本語を間違えることがある。アリアナ・グランデだけに限らず、海外の人が日本語を間違えていたら、優しく教えてあげるべき。」