コインランドリーのコンセントで、パソコンを勝手に充電していた男性が12月3日、逮捕されるという事件がありました。
街中ではカフェのコンセントなどで充電している人よく見かけるようになりましたが、
それらの行為も犯罪に問われてしまうのでしょうか?
警察によりますと、逮捕された男性は12月3日、
兵庫県内のコインランドリー店のコンセントを利用し、自身のパソコンを充電していた疑いが持たれています。
男性は逮捕前日から、雨をしのぐためにコインランドリー店に忍び込んでいたとされており、
寝袋で一夜を明かしていたということです。
調べに対して男性は「勝手に電気を使っていたことは間違いありませんが、このようなことで逮捕されるのは納得いかない」と話しているそうなのですが、
男性の逮捕容疑は、いわゆる「電気窃盗」とみられます。
刑法では、他人の「財物」を盗んだら、窃盗罪が成立する(同235条)。
そして、電気も「財物とみなす」とされている(同245条)。
したがって、少なくとも形式上は、電気を盗んだら窃盗罪が成立するというわけですね。
男性のように店の電気を盗んで逮捕されたケースは、過去にもありました。
2013年、和歌山県では、隣の空き家の外壁にあるコンセントに電気コードを差し込んで、
自宅に引き込んだとして、男性が逮捕されましたがその後、不起訴となっています。
2008年には、神奈川県で、携帯電話の充電のため駅構内のコンセントに充電器を差し込んだとして、
女子大生が、送検されない「微罪処分」を受けた例もあります。
それでは、最近よく街中でも普通に見かけるようになった、
カフェのコンセントで充電するという行為。これは犯罪になるのでしょうか?!
「まず、電気を盗む行為は窃盗罪にあたります。ただし、カフェの机にあるようなコンセントは、客が充電するため、あるいは充電することを見越して設置されていると考えられます。このような場合、充電しても、窃盗罪にはなりません」(弁護士)
ということで、いずれにしてもルールにしたがって充電することがいいですね。
窃盗罪に問われる可能性がありますので、皆さんも注意したいところです。
これら一連のニュースに、ネット上からはこんな意見が寄せられています。
「常識的に考えればわかることなんだけどなぁ‥。」
「訴えられたのは忍び込んだ男だからでしょ
コインランドリー利用者が待ってる間
スマホだのPC繋いでたなら店も訴えたりしない」
「これみよがしに充電出来る様になってる場所と、どうぞーって書いてある所では充電するし、
微妙な時は店員さんにきいてOK貰ったら充電する。
前にモスバーガーで店員さんにOK貰って充電してたら、経緯を知らないであろう人に後ろ指さされた経験がある。」
などのコメントが寄せられていました。