4日、血液のがんの一種、悪性リンパ腫の闘病から4月30日に退院、仕事復帰した元フジテレビのフリーアナウンサー、笠井信輔(57)さんが サンスポ紙の電話取材に「きょう主治医から『完全寛解です。普通に仕事をして大丈夫』と診断されました」と明かし、「やったー!という思いです」と喜びを爆発させたという。
7月からあわてず本格的にメディアの仕事を再開させたい…
「一時は死を覚悟した」という昨年12月からの入院。抗がん剤治療の副作用に耐えて5カ月半が過ぎた。「がんはすべて消えたそうです。お酒もOK。妻や息子たちはまだ許してくれませんが…」と笑いました。
最近は3キロ以上の早朝散歩や筋トレで体力回復を目指している。「すぐ足がむくむし、まだ指のしびれもある。コロナ禍でもあるし、今月いっぱいはゆっくりして、7月からあわてず本格的にメディアの仕事を再開させたい」と前を向きました。
また 去る5月22日には、TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)(金)放送の「スペシャルCROSS」のコーナーで、笠井さんが悪性リンパ腫の闘病生活について話しました。
「ネットのつながり」が闘病中の大きな励みに…コロナ渦でも入院延長は不可
“血液のがん”と言われる悪性リンパ腫から、見事5ヵ月ぶりにテレビ復帰を果たした笠井さん。闘病生活はコロナ禍とも重なりましたが、「血液のがんの病棟は一番無菌状態。守られているなかでの入院生活だったので、コロナに恐ろしくなることはなかった。むしろ、みなさんの生活ぶりを観ながら、外のほうが大変なんじゃないかと思うことがよくあった」と言います。
とはいえ、闘病中は抗がん剤の副作用がつらく、「鉛を飲んだような感じで何もやる気がおきなくなることもあった」と振り返ります。
ただ、そんなときに勇気づけられたのが自身のInstagramやブログに寄せられた励ましの言葉で、「一つひとつが、涙が出るぐらい嬉しかった」と感謝の言葉を述べる笠井さん。
半年にも渡る入院によって自分は忘れられてしまうのではないか、という不安もあったそうですが「ネット上でのつながりがこれだけ生きる力になるのかということ、良い方向でのネットのつながりとはこういうことなんだと改めて思った」と語ります。
ちなみに、退院時は緊急事態宣言中で、当時の笠井さんは免疫力も常人の半分程度。コロナに感染したら重症化してしまう可能性が高いだけに家族などからは「退院しないほうがいいんじゃないか?」と心配されたものの、コロナが怖いから入院延長というわけにはいかなかったそうです。
闘病生活にも大きな影響を与えるコロナ禍…「病院内には緊張感が走っていた」
笠井さんのような長期入院患者よりも、通院しながら抗がん剤治療や放射線治療を受けている人や経過観察中の人は多く、「コロナの恐怖のなか、それでも検査に行かないといけない状況。治療を遅らせている人もいて、ともするとそれが手遅れになることも」と実体験から得た不安の種を語ります。
ただ、なかにはオンライン治療に切り替えた人もいたそうで、今後はさらにそういったシステムが進むことを望みつつ、「コロナって本当にいろいろなところに影響を及ぼしているなと、がんになって思った」と笠井さん。
ここでキャスターの宮瀬茉祐子さんから、「医療従事者の人たちはどう見えたのか」という質問が…。
すると「最善の注意を払い、我々にうつらないように、自分たちにもうつらないように頑張っていた」と笠井さんは返答。しかし人手不足は深刻で、それも含め「病院内には緊張感が走っていた」と話していました。
様々な病と闘っている方々の希望に! 今回の大病で 更に人の傷みが分かる方に…
今回のこの報道にも多くのコメントが寄せられていますが…
《おめでとうございます私もいま、抗がん剤治療を行なっています。すごく励みになります。わたしも寛解目指して頑張ります》
《私も以前 医師に病名を告げられ コレで終わりか 死ぬのは仕方がないが 銭も遺して無いし この先子どもや嫁はどないなるんかと….. 貴方の重病からの復活は様々な病と闘っている方々に希望を与えます。今回の大病で 更に人の傷みが分かる方になったと思います。 此れからは無理をせず元気な姿を見せ続けください 》
《完全寛解はたしかに凄いし頭が下がりますけど、油断は禁物 まだ 5年いないにガンが再発をしなければなおったことにはなりません、だから体調に気を付けてお仕事頑張ってください》
等など、癌で闘病中の方や、闘病中のご家族を持つ方などからのコメントも含めて、多くの応援の声がよせられているようでした。