俳優の中村倫也さんが、29日に放送された『日曜日の初耳学』(TBS系)に出演。番組内では自身の俳優人生の暗黒期を語り、反響を呼んでいます!
番組では、林修先生が中村さんの年表をたどりながらインタビューを実施。16歳で所属事務所の養成所に入所し、18歳で俳優としての活動をスタートさせた中村さん。
しかし、自身が19~25歳の時に売れない時代を経験し、自身の”暗黒期”に苦しんだと語りました。
単発ドラマのオーディションを受けるも落ちてしまったことがあったそうで、落ちた理由は「芝居がデカかったから」。
デビュー1年目、悔しい思いをした中村さんは「次のオーディションは絶対受かってやる」と決意。
二つ目のオーディションは「映像じゃなくても芝居小さくしてやる」と、若干荒んだ考え方で挑んだそうですが、結果は合格。映画『七人の弔』でデビューを果たします。
しかし、このオーディションの際、同世代の俳優たちが前室で仲良く話しているのを見て「何だこいつら」とイライラしていたのだそう。
中村さんいわく、デビュー作で演じた役もイライラしている若者の役だったため、「芝居がどうこうじゃなく、たぶんイライラしていただけで合格した」とのこと。
さらに、「生意気だったんですよ。『自己PRって必要? 役者に』って思いながらオーディションに行っていた。ものすごく世界の中心が自分でしたね」と当時の自身を振り返っていました。
滑り出しは順調でしたが…その後、仕事が激減。
10代のころは生意気な感じが”かわいいな”だったけど、「20歳過ぎてそれをやっていたら、全然仕事をもらえなかった」と自己分析。「一言で言うと“スーパー嫌なやつ”でしたね。“飲み会クラッシャー”。全部が敵だと思っていました」と明かしました。
この話を聞いた林先生は「魅力的ですね」と絶賛。中村さんの「全部敵だと思ってましたね」との告白にも林先生は「いいな! そうです、世の中全部敵ですよ」と好感を抱きました。
そして、そんな“暗黒期”で苦しんでいた25歳のとき、先輩俳優のムロツヨシさんとの酒の席で掛けられた言葉が、中村さんの俳優人生を大きく変えたそうです。
中村さんが、
「いつものように僕がグチグチ言っていたら、ムロさんがお酒を置いて『じゃあお前、何ができるんだ』ってスパンッと言われたんです。たぶん、ちょっと前だったらまたグチグチ言いつつ『俺はこうやりたいです』『こうなりたいです』って言えたんですけど」と、何も言い返せないくらい腐っていた自分に気づいたのだそう。
ムロさんの言葉をきっかけに、「仕事は好きでやりたい。それだったらグチグチ言っているんじゃなくて頑張らなきゃな、って」と新たに再スタートを誓ったと語りました。
視聴者からからは暗黒期を語った中村さんに対して、理解を示すような意見が寄せられています!
「昨日の初耳学、本当に見応えがありました。倫也くんの出てくる言葉一つ一つに重みがあり泣きそうになりました。薄っぺらさを感じさせない、奥行きのある魅力的な俳優さんだなっと思っていましたか、昨日で納得しました。」「世界の中心が自分 このような思いって、大なり小なり誰にでもある。それを磨いて削ぎ落としたり光らせたりして味のあるオトナになれるか。そこが大事なんだろうな。」
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