アニメにまつわる都市伝説、有名なものからマイナーなものまで数多いですが、有名どころをいくつか挙げていきましょう。
ドラえもん最終回都市伝説その一。
写真:doraemon. toshidensetu. net
国民的アニメ、ドラえもん。原作者が亡くなられているため、実際は「無い」が正しいのでしょうが、都市伝説としていくつか仮説があります。その一つは「のび太が実は植物人間で、昏睡状態の時に見ていた夢」というものです。
物語の最初でのび太は事故に遭い植物人間に。そして、大人になって目覚めるまでに、見ていた夢、という説です。
それが広がった理由は、ひみつ道具が「こんなのがあったらいいな」というものばかりで、夢物語のようだからだそうで、原作者がまだ健在の頃から流れていたものです。
よって、原作者の耳にも入り、この説は否定されました。
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ドラえもん最終回都市伝説その二
物語の途中で、ドラえもんの電池が切れてしまい、動かなくなる。直そうにも、ネコ型ロボットの記憶の保存媒体である「ネコ耳」がドラえもんにはなく、電池を入れ直しても、記憶がなくなるだろう、とドラミちゃんに言われてしまったのび太。
運悪く、それまでの時間干渉が原因で、タイムパトロールがのび太の時代の時空間をロックしてしまい、未来に戻そうにも戻せず、戻してももう二度とドラえもんはのび太のもとに帰れなくなってしまう。
そこで、のび太は猛勉強を開始し、最下位の小学5年生から一転し、中学、高校、大学とほぼトップの成績を収めつつもさらに上の高みを目指し、人生の後半まで研究に費やす。
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その頃、のび太の男友だち三人が集まり、ドラえもんがいた頃にひみつ道具を使って大冒険をしていた話をし、それらが発明されてもいい頃なのに、科学は進んでいない、と話していて、首をひねっていた。
その数ヵ月後、ようやく自分の研究に目処が立ったのび太は、研究の最後の仕上げであり最終目的、すなわち「ドラえもんの記憶媒体のネコ耳装着、及び電池交換」を開始する。
そして、それは成功し、ドラえもんが記憶を維持したまま目覚めたあと、その研究を世に出し、そのおかげで世界の科学は転機を迎え爆発的に進化し、ドラえもんが来た22世紀の世界に匹敵する程に科学力が発展した。 という、ある意味本当の最終回なんじゃないか?と思えるほど綿密に設定された都市伝説です。
ちなみに、この都市伝説の発生起源は不明で、公式は否定していますが、実しやかに「真の最終回」として広がっています。
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ジブリアニメ「となりのトトロ」の都市伝説
トトロは死神で、メイとサツキは本当は死んでいる。トトロは「みんなには見えない」というサツキの言葉から生まれた都市伝説です。
トトロはお化けだから見えない、なのに、メイやサツキには見える、それは「みんな=生者」だからで、トトロはお化けではなく死神、だからそれが見える二人は実はもう死んでいる存在で、二人のお父さんが「もしも二人が生きていて、こんなお化けと一緒に冒険したら」という物語が、「となりのトトロ」だというものです。
写真:hinapishi. com
その理由として、物語の後半にサツキとメイの影が消えている、という話が上がりました。
メイのサンダルが池に浮いていた、という描写がありますが、サンダルをサツキは「メイのものじゃない」と否定していますが、実は信じたくなかったから否定しただけで、メイは池に落ちて死んでいた。
サツキはメイを助けるため(生き返らせるため)に死神であるトトロに頼みに行くが、代償に命を奪われ、死者としてトトロとともに自分が死んだと気づいていないメイを探しに行く。
写真:blogs. yahoo. co. jp
メイがいた場所が「地蔵の並ぶ場所」なのは、助けを求めたからで、再会の後にネコバスがお母さんの病院へ最後のお別れとして連れて行ってくれた、そんな都市伝説が流れました。
実際見てみると、確かに影が消えてはいますが、それは日が落ちたあとの時間だから、というのが公式であるジブリ、そして監督が発表しました。サンダルについても、公式からも、一般の都市伝説を知ってから「となりのトトロ」をじっくり見た人からも、池に浮いていたものと、いなくなる前に履いていたサンダルとは別物、と確認が取れています。
説が既に否定されている都市伝説ですが、それでもまだ流れています。
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これらは都市伝説であって事実とは異なりますが、こういった想像が膨らむほど視聴者に「夢を与えている」作品なのではないでしょうか。