オスのアンコウ…せっ.
.切ない…
愛する人とは、一体同心になりたいもの。今回紹介するビワアンコウは、私たちの理想の愛の形を叶えています。
一体どんな姿で、愛を示しているのでしょうか?
メスと一体化する!?
深海では太陽光が届かないために常に暗闇に包まれています。暗闇の中で身を隠すのは簡単かもしれませんが、逆に暗闇の中で獲物を探すのは難しいのです…。ましてや、暗闇の中で同種の相手と出会って適期に生殖するのは非常に困難であると思われます。そんあ環境に、ビアアンコウは生きています。
そんなビアアンコウのオスはメスを発見すると、自分の鋭い歯でメスに噛みつきます!すると、やがてメスの血管や表皮と癒合して精巣以外の全ての器官を失ってメスと一体化してしまうのです…。魚としての面影は無くなってしまいます…。
こうして数匹のオスが一匹のメスに寄生し、メスからの信号によって放精するだけという余生を送ることとなります。この方法であれば同種と出会うチャンスを逃すことなく確実に生殖できるというわけなんです。
一生の全て捧げるオスアンコウ
以前、オスがメスに寄生することが分かっていなかったため、“寄生虫扱い”という不幸な時期もありました。このような性質を持つアンコウは他にもミツクリエナガチョウチンアンコウ科やキバアンコウ科などがあります。
また、寄生するオスは一切エサを取ることをせずに幼生で得られた栄養のみで生きていくような種も存在するため寄生できなかったオスは早くに死んでしまうのです。 たった一人の女性の為に多くの男性が群がり、その一生の全て捧げるというロマンチックな話は映画以外にもあるんですね!
まとめ
一匹のメスのために、自分の全てを捧げるオスアンコウ…。あなたは、この生き方をどう感じますか?