米ジョージア州で、犬やウサギなどを死なせたり極度の栄養不良状態にさせたとして、27歳の女が動物虐待の疑いで逮捕されました。なんと、保護施設のボランティア2人をこの家に連れて来たのは、10匹の子犬を育てる母犬の「クローバー」だったのです。
ジョージア州スポルディング郡保安官事務所によると、民家で動物6匹の死骸が見つかったことを受け、アシュリー・グレシャム容疑者(27)が動物虐待の容疑で今月13日に逮捕されました。
家の中では、犬1匹とニワトリ1羽、アヒル2羽、ウサギ2匹がケージに入れられて死んでいたといいます。
この事件が明らかになった発端は、やせ細った母犬が子犬たちを連れて歩いているという連絡が、地元の保護施設に寄せられたことでした。ボランティアが出向いてその場で母犬を捕獲しようとしたが、うまくいきません。
この時の母犬の様子について、同施設の創設者は「普通の警戒心が強い犬とは違っていた」「まるで『一緒に来て』と言うように、時々立ち止まって振り返り、ボランティアが付いてきてくれるのを待っていた」と説明しています。
母犬に案内されて辿り着く民家には、死臭が漂っていたことから、異変を感じたボランティアが保安官事務所に通報。
母犬は、クッションを引き裂いて10匹の子犬たちのベッドにしていました。
ほかにも4匹の犬が発見され、うち1匹は骨折した脚が折れ曲がった状態で付いていたことから、この脚を切断する手術を受けました。4匹とも手当てを受け、今は保護施設で人に慣れさせる訓練を行っているといいます。
ボランティアを現場に案内した母犬は「クローバー」と名付けられ、子犬たちと一緒にボランティアの家に預けられて徐々に回復しつつあります。子犬は約5週間程で譲渡できるようになる見通し。同施設で里親希望者の申し込みを受け付けています。
このニュースを見たネットの反応は…
「>>まるで『一緒に来て』と言うように、時々立ち止まって振り返り、ボランティアが付いてきてくれるのを待っていた。犬にどういった思考があったのかは分からないが、それをおかしいと判断し付いて行ったボランティアの方は素晴らしいね。動物の行動を常日頃観察していた賜物だろう。」
「お母さんワンちゃん賢い。この子の気持ちを読んでくれたボランティアさんも凄い!犬って話さないけれど、目でモノを言うんだと17年一緒に暮らした柴犬が教えてくれた。犬を飼っている人なら多かれ少なかれそういうことに気付くと思う。助かった子達に幸せになって欲しい。」
「お母さんワンコよく頑張ったね。子犬ちゃんも含めてみんなにハグしてあげたいです!これからは大事にしてくれる家族の下で幸せに暮らせますようにと心から願います。」
などと、お母さん犬を称えるコメントが沢山寄せられています。