カナダのケベック州のある動物園で動物たちが酷い虐待をされ、放置された状態で発見されました。
先月21日(現地時間)、ケベック動物虐待防止協会(SPCA)は、モントリオール北東約120kmにあるサン・エドゥアール動物園で100匹以上の動物を救出したと発表しました。
彼らは、動物園を急襲し虐待を受けているライオンやシマウマ、カンガルー、ラクダなどを押収したことが分かりました。
動物園のオーナーであるノーマン・トラハン氏(69)は現在、動物虐待と放置の疑いで逮捕されています。
SPCAの関係者は、「私たちが知る限りでは、カナダで動物園のオーナーが動物虐待の疑いを受けたのは初めて」と強調しました。
もしノーマン・トラハンが有罪と確定した場合、最大5年の懲役刑に処され、生涯動物の所有が禁止されます。
SPCAは昨年8月、動物虐待の疑いがあるという情報提供を受け調査を開始しました。
通報を受けた後、動物園を点検していたところ、昨年10月には健康状態がとても悪いアルパカ2頭を事前に救出したりもしました。
今回救助された約100匹の動物は、SPCAと動物保護団体のヒューメイン・ソサエティー・インターナショナル(HSI)が共に健康状態を一つ一つ点検しました。
HSI関係者は「私たちが通常の動物園で見る状態ではなかった」とし「一部の動物はまともに餌を食べることも水を飲むこともできない状態」と伝えました。
動物は検査を終えた後、アメリカとカナダの保護施設に移される予定です。
調査の結果、幸いなことに危急な状態の動物はいないことが分かりました。