イギリス、イングランド南西部のヨ―ビルにある地方病院で、麻酔がかからず意識のある患者に手術を行なうという信じられない事故が起きました。
この女性患者は手術中、痛みで叫び声を上げ続けましたが、執刀医たちは誰一人それに気づかなかったといいます。
この被害にあった患者は30代の女性で、2018年にヨ―ビル地方病院で婦人科の手術を受けました。
このとき、脊椎の局所麻酔だけをして、全身麻酔をしていなかったため、意識があるまま手術をされたそうです。あまりの痛さに、助けを求めて叫んだものの、酸素マスクをつけていたこと、医師との間にカーテンがありお互い顔の見える状況ではなかったことから、女性の声は届かなかったとのことです。
医療スタッフは血圧の上昇から女性の苦痛に気づいたにもかかわらず、手術を続行したと、彼女の弁護士は主張しています。
「手術室に入って、へそにメスを入れられた時は、激痛のあまり大声で叫んだ。でも私は酸素マスクをつけていて、医師との間にはカーテンの仕切りがあったため、誰も私の叫び声に反応しなかった」
「体内に腹腔鏡を挿入されたときもひどい苦痛だった。とどめは、腹部がパンパンになるまでガスを入れられたことだ」
「今回の一件でPTSDと悪夢に苦しめられることになった」
「手術台に寝かされて、叫び声を上げても周りの人々が何もせずに私を見下ろしている夢を見る。この悪夢のおかげで週に3回ぐらい夜中に目が覚めることもある」
「医師を信じられなくなった」
「この1年は本当につらかった。自分にも、ほかの誰にも、同じことが起こって欲しくない」
などと、彼女は証言しています。
これに対し、日本のインターネットでは
「病院側は麻酔ミスを認めてるのが怖い」
「こわっ。てか酸素マスクしててカーテンで仕切られてても大声だしてたら気付かないもんなのかな??」
「帝王切開の際、麻酔が術中に切れ、それはそれは痛い思いをしました。だんだんと夢の中から引き戻されるような感じで、気づいたら痛い痛い!と大声で連呼していました。ちなみに麻酔は追加され、無事に出産は終わりました。日本で良かった。」
などの意見が寄せられています。
筆者も、アルコールに強い体質からなのか、全身麻酔を打って手術を受けている途中に意識が戻ったことがあります。
その時は痛くて、出せる限りの声で「う~ん、う~ん」と唸った記憶があります。それを聞いた医師が追加で麻酔を打ってくれたのでよかったですが、唸っていなかったらこの女性のようになっていたかもしれないと思うと本当に怖い限りです。
皆さんも、全身麻酔を打つ時には痛い思いをしないように、医師と病院選びをしっかりとしてください。