最近また、救急車のサイレンに対する「うるさい」という苦情が、全国の消防本部に寄せられているようです。
サイレンの音量基準は法令で定められており、一定の音量より小さくすることできません。メーカー側も音の負担を減らすため、様々な工夫を凝らしているそうです。東京消防庁によると、救急車などのサイレンに対する苦情や要望が多く寄せられたとのこと。
このうち約190件は同一人物によるものだとのこと。2017∼2019年はいずれも100件近くだったが、2020年以降には142件と増加傾向。その理由として「はっきりしたことは分からない」とのこと。
いずれも苦情の内容は「深夜の住宅街でサイレン音を消してほしい」「サイレンやマイクのアナウンスがうるさい」などが多いという。「眠った子どもが起きてしまう」「病院が近いため何度も聞くと不安になる」といった具体的な理由だそうです。
救急車などの緊急自動車は、現場に急行するときなどの緊急走行中、サイレンを鳴らすことと赤色の警光灯をつけることが法令で義務づけられています。 サイレンの音量は「前方20メートルの位置において90デシベル以上120デシベル以下」と定められており、これより小さな音量に下げることはできないので、東京消防庁は「夜間の住宅街であっても、歩行者や自転車などの通行が考えられ、事故防止のためにサイレンで注意喚起をする必要がある」と理解を求めているそうです。
あなたはサイレンの音をうるさいと感じたことはありますか?
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