中学生が自殺。原因はいじめ?
兵庫県尼崎市立中学に通う2年生の女子生徒が自宅で首をつって亡くなっているのが発見されました。
事件が起きたのは先月20日で、24に関係者への取材で明らかとなりました。
この女子生徒の部屋では「学校の部活動に疲れた」といった内容が書かれたメモが見つかっており、自殺の可能背が高いとみて調べています。
関係者の話によると、先月20日の午後4時45分ごろ、尼崎市内の自宅で死亡しているのを家族が発見しています。
119番通報し病院に搬送されましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。
2段ベッドの上部にかけた電気コードのようなものが首に巻きついていたといいます。
女子生徒は中学校で部活動に所属していました。
尼崎市教育委員会は、いじめなどがあったかどうかも含めて、関係者から事情を聴いています。
自殺した女子生徒について
自殺した女子生徒は報道されている通り中学2年生です。
つまり年齢は14歳ということになります。
尼崎市の市立中学に通っており、部活は軟式テニス部に所属していたとのことです。
事件があった12月20日は、この女子生徒が通っていた中学校で保護者懇談会があったため、生徒らは午前中までで授業を終えて帰宅していました。
この日、同校の男性教師が帰宅前の女子生徒を目撃していますが、教室で友人らと談笑しており特に変わった様子はなかったと語っています。
しかし、帰宅から約3時間後に首をつって亡くなっていたのです。
発見したのは女子生徒の妹で、学校から帰宅してすぐに発見したようです。
自殺した理由
まだ自殺の理由については明らかとなっていません。
「部活に疲れた」という遺書と思われるメモだけが残されていました。
「部活に疲れた」という言葉で推測すると、もしかしたら部活動でいじめがあったのかもしれません。
部活動では同性同士が集まるため衝突も多く、また先輩後輩関係でもいざこざも起きやすい場所です。
近年では周りの目には見えない、SNSなどでのいじめも増えており、いじめがエスカレートしていたのかもしれません。
いじめの有無に関しては尼崎市教育委員会で調べており、詳細が分かり次第、発表されることでしょう。
無くならないいじめ
いじめによる自殺が後を絶ちません。
学校側や地域、家庭での対策は十分なのでしょうか?
いじめ自殺が起きるたびに、学校側はいじめがあったことを認めないことが多いのが現状です。
本当に把握できていないのか、それとも見て見ぬふりをしているのか…
どちらにしても学校側に大きな問題があるように思います。
また現在ではすべての小中学校にスクールカウンセラーが派遣されています。
しかしいじめによる自殺がなくならないというのは、カウンセラーも十分に機能できていないのかもしれません。
確かに、子どもたちは自尊心や心配をかけたくないという思いから、周りにいじめを受けていることを話そうとしません。
しかし、子どもたちがいじめについて話せない環境を、学校側や大人たちが作っているのではないでしょうか?
先生に言ったらいじめがもっとひどくなる、親に言ったら大げさに騒ぐ、などといった心配をしている可能性もあるのです。
子どもたちは逃げ場を失い、誰にも話せず、死という最悪の選択をしてしまうのです。
いじめはどんどんエスカレートしていきます。
昔のように目に見えるものではなく、外からでは決して察することのできないいじめが行われているのです。
SNSなどの発展が進み、いじめの形も変化しています。
時代に合わせた対策やケアを素早く取り入れることが、今の社会の課題なのかもしれません。