京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオの放火殺人事件にて、京都府警が7月25日までに、DNA型鑑定で犠牲者34人全ての身元を特定したことが分かりました。さらに、今回逮捕された青葉真司容疑者(41)は、事件発生3日前の7月15日には京都入りしていたことが明らかになったそうです。
京アニ放火殺人事件の犠牲者34人が全て特定された?
「京都アニメーション」第1スタジオの放火殺人事件により犠牲となってしまった34人全ての身元が今回特定されたとのことです。京都アニメーション側と協議し、近く公表する方針とのことですが、事件発生から1週間で犠牲者が全て特定されることになりました。point 201 | 1
今回犠牲となったのは男性13人、女性21人で、年齢は20~60代とのこと。いずれも同社従業員で、一部の遺体については引き渡しを始めているそうです。司法解剖の結果、死因は焼死が26人、一酸化炭素中毒が4人、窒息死が2人、全身やけどが1人、不詳が1人でした。府警は、遺族らの心情に配慮しながら、犠牲者の身元の公表時期や方法について、慎重に検討しているとのことです。point 258 | 1
容疑者は3日前から京都入りしていた?
今回の事件を起こした青葉真司容疑者は、事件から1週間経った現在もその動機がはっきりしていません。しかし、捜査関係者によると、青葉容疑者は7月14日にさいたま市にあるアパートで住民とトラブルを起こした後、15日には京都に入っています。そのため、事件発生の3日前には京都入りしていたことになるのですが、3日の間に放火の計画を立てていたのか、今後の調べで明らかになることでしょう。point 260 | 1
被害者遺族が無念の思いを語る
なお、今回の残忍な事件で最も居たたまれないのは被害者家族です。今回の事件に巻き込まれてしまった「京都アニメーション」社員の津田幸恵さん(41)の父親である伸一さん(69)は、幸恵さんの遺体が確認されたと連絡が入り、「親思いの娘だった。仕事も充実していたのに…」と無念の声を語っています。point 235 | 1
小児ぜんそくがひどく、病弱だった幸恵さん。机に向かい、漫画のキャラクターを描くのが好きで「るろうに剣心」をよく描いていたそうです。高校卒業後にアニメの専門学校に進み、約20年前に「京都アニメーション」に就職されました。伸一さんは幸恵さんの仕事ぶりを聞くのが楽しみだったようで、彩色を担当し、テレビアニメ「クレヨンしんちゃん」「名探偵コナン」のエンドロールに娘の名を見つけ、今は亡き妻と喜び合ったこともあったそうです。point 261 | 1
まとめ
このように、多くの犠牲者を出し、何の罪もない方々の夢を奪った放火殺人事件。今後、容疑者の動機なども分かってくると予想されますが、いずれにしよ犠牲になった方々が帰ってくることはないので、遺族の方の心の傷はやむことはありません。