2020年11月20日、フジテレビ系「バイキングMORE」に、女優の田中美佐子さんが出演。兄がアルコール依存症で亡くなったことを番組内で告白しました。
この日、番組ではTOKIO元メンバーの山口達也容疑者が道交法違反(酒気帯び運転)で18日に略式起訴された話題を取り上げていました。
山口容疑者は略式起訴を受けアルコール依存症を克服しようとしていたものの、「しかしながら、今回の飲酒運転という行動についてはアルコール依存症以前の問題であって弁明の余地はなく、真摯にその罪を償っていく所存です」とコメント。
これについて話しを振られた田中さんは、自宅が山口容疑者の自宅と近所で、よく会っていたと明かし、「この事件があったときは本当にびっくりした」と語っていました。
またアルコール依存症について「私は普通の病気よりはるかに重たい病気だと思うので、お酒に弱い人がなりやすい。気づかないうちになっている。脳も侵されていく、萎縮していく、ものすごい怖い病気」と、その特徴を解説。
そして「私、兄がそうだったんですね」と、田中さんの兄がアルコール依存症だったと告白。「すっごい苦しいし大変だった。今年亡くなっちゃった、この病気で」「誰かがいないとダメで、自分が病気と分かっていても治らない」と明かしました。
この告白に驚いた坂上忍さんは「聞いていいのかわからないですが、お兄様は治ったんですか?」と質問すると、田中さんは「治らないです。どんどんひどくなって、這ってでもお酒を買いに行ったりとか、一緒に住んでる姉もいたが、お金を渡して買ってこいと。でもちょっとかわいそうで買っちゃったとか。すごく気持ちが分かる」と話していました。
そしてアルコール依存症が治ったように見えるのは演技でできるとも語り、「最近飲めなくなった」という兄の言葉を何度も信じてしまったという田中さん。
しかし陰ではこっそり飲んでいて、「どんどん悪くなっていたのも気づかない。依存症じゃない人は『飲みたい』という。兄も『飲みたい』と言ったことはなかった。そこまでじゃないと常に言っていたから分からなかった」とも明かしています。
山口容疑者はこれまで自身のアルコール依存症は否定していましたが、身元引受人である兄が「弟は(2018年5月に)ジャニーズ事務所退所後、専門医の診断の結果アルコール依存症との診断を受けておりました」と書面で明かしていました。
兄によると、山口さんは同年5月~昨年4月まで東京近郊の専門病院で入院治療を受けて退院。その後は通院治療を続けていたそうです。
依存症はひとりで治すことは難しく、やはり周囲の協力が必要。山口容疑者も治療に専念して克服してもらいたいものです。