12月21日付のオリコン週間アルバムランキングで首位を飾ったのは福山雅治『AKIRA』で推定売上枚数133,166枚。2位以下に大きく差をつけた。初登場のリリースとしては、4位に少年隊『少年隊 35th Anniversary BEST』が18,488枚でランクインしたほか、8位IZ*ONE『One-reeler ACT IV』(11,906枚)が登場。前週初登場のMr.
Children、中島みゆき、松任谷由実といったベテラン・大御所が存在感を示しているのが印象的な昨今のチャートとなっている。
福山雅治のニューアルバム「AKIRA」は、通算12作目の1位獲得となり、「アルバム通算1位獲得作品数」記録が長渕剛(64)や氷室京介(60)と並び「男性ソロアーティスト歴代1位」に。また、男性ソロアーティスト史上5人目となる20~50代までの「年齢4年代連続アルバム1位」を達成した。
アルバムタイトル「AKIRA」とは、福山が17歳の時に亡くなった父親の名前。
6年8ヶ月ぶりとなる本アルバムを制作してゆく中、自身の父親が他界した年齢に近付いてきた中で「AKIRA」というタイトル曲が生まれ、アルバム全体を貫くテーマとなった。
6年8カ月ぶりのニューアルバムということもあり、それもあって通常盤で全17曲収録、1時間10分のボリューム。もともと11月に先行配信されていた「心音」は、クレジットによれば、『AKIRA』収録の楽曲はすべて編曲まで福山が担当している。一部、福山雅治のライブのバンドマスターを担当してきた井上鑑がストリングスやブラスのアレンジに入っており、「心音」のストリングスも井上によるもの。
福山雅治にとってのホームグラウンドともいえる自身のラジオ「福のラジオ」(TOKYO FM80.
0)では、今回のアルバム「AKIRA」について、「オープニングとなる『AKIRA』では、脈々と繋がれていく命のバトンというものを歌っています。ラストソング『彼方で』では、旅立った愛する人に向けた“残された者”が想いを馳せる歌になっています。 さまざまな受け取り方ができる曲だと思います。愛する人が旅立ってしまった、逝ってしまった、あるいは亡くなったわけではないけどもう会えなくなってしまった人を想う歌、という受け取り方も。共通しているのは、いつかあなたともう一度会えたなら、という願いを歌っています。だからこれはラブソングだと思います。例えば、死というものが肉体が完全に消滅してしまうものだとしても、残された人の心のなかには面影とか、その人の香りとか声とか、その人にとってとても大切なものがまだ“消え残っている”」と話した。
さらに「ソングライティングという行為は何かというと、セルフカウンセリングなのではと。セルフカウンセリングとは、自分に向き合い、自分に問いかける作業。今回、51歳の僕は17歳の僕を迎えに行きました。17歳の僕は苦しんでいました。でも、その苦しみは形を変えながら今もあり続ける。過去の苦しみとはなくなるものではないのだ、ということに向き合う。今ここでそうしないと“どうして僕が、30年ものあいだソングライティングを続けてきたのか?”という説明ができないと思ったんです。 僕が音楽を続けてこられたのは、ファンの皆様の応援があってのことです。30年間、僕の音楽に向き合ってくださったファンの皆様に恩返しする意味も込めて、僕はこういう想いで、こういう出発点でソングライティングを始めて続けてきたんです、ということのご報告を、この30周年のアルバムでしなければいけないと強く感じていました」と、ソングライターとして歌い続けてきた30年を振り返った。
負荷の掛かることが多くなってしまった日常に、時に癒しを、時に興奮を感じていただけるべく制作された今作は、バリエーション豊かな楽曲群で「コロナの時代においても、エンターテインメントを心ゆくまで愉しん頂ける時間を過ごしていただきたい」というシンガーソングライター福山雅治の真髄が遺憾なく発揮された楽曲が並んだ30周年アルバムとなっている。
そんな福山雅治は、年末12/27(日)に自身初となるオンラインライブ「FUKUYAMA MASAHARU 30th Anniv.ALBUM LIVE AKIRA」が開催される。
<FUKUYAMA MASAHARU 30th Anniv.
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ALBUM LIVE AKIRA>
(アーカイブ配信:2021年1月3日(日)23:59まで)
チケット:
2020年11月14日(土)12:00より、各配信サイトにて販売
料金:3,939円(税込)