御代を跨いだ皇族の最大の難題といえば、秋篠宮家の長女・眞子さまと「婚約内定者」小室圭さんの一件でしょう。これに関しては早急な解決が望まれる中、令和初の公式会見で秋篠宮殿下は思いを語られたが、どうしても隠せなかった本音は、事の深刻さをよりいっそう露わにしてしまったようです。
先月21日、外国訪問前に行われた会見では秋篠宮夫妻の表情の中に深い憂いの影が閃きました。
記者団からは、ご婚約が延期となった長女の眞子さまと小室圭さんのご結婚の行方について質問が飛び出し、世間は両殿下のお答えに注目が集まったのは言うまでもないでしょう。
昨秋の秋篠宮の誕生日会見では、「私は今でもその2人が結婚したいという気持ちがあるのであれば、やはりそれ相応の対応をするべきだと思います。(中略)多くの人がそのことを納得し、喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、私たちは、いわゆる婚約に当たる納采の儀というのを行うことはできません」と厳しい表情でお答えしていたが、今回の会見では前回のような長女への気遣いはありませんでした。
まず秋篠宮殿下は、「娘の結婚の見通しについてですけど、それについては私は娘から話を聞いておりませんので、どのように今なっているのか、考えているのかということは、私は分かりません」とお答えし、同様の質問をされた紀子妃殿下は「(秋篠宮さまと)同じでございます」と応じられるのみでした。
紀子さんは5月に、眞子さんと2人だけで京都・大聖寺の茶会に参加していたと報じられていましたが、もしそこで前向きな話し合いが母と娘であれば、もう少し違う話が聞けたかもしれないが、どうやら、話すきっかけもなかったようです。
この会見を受けて、皇室ジャーナリストの久能靖氏はこう語ります。
「ひとつは、かねてより囁かれていた秋篠宮さま親子の断絶が、噂だけでなく現実だったということがハッキリとした。眞子さまから何も聞いていないということは、京都へのご旅行も含めて、この件について親子間で会話がないということに等しいと思います。もうひとつ明らかになったのは、小室家から具体的な連絡がなく解決の目途がたっていないことです。婚約延期の期限は来年の春ごろ。4月には立皇嗣の礼があります。それまでにきちんと解決したいとのお気持ちが殿下にはある筈ですが、どうしたらいいか分からなくなっておられるのでは」
今回の会見では、秋篠宮夫妻は昨秋よりやつれが目立っていました。週刊誌でも何度も報じられているように、親子の断絶は深刻さを増しているのでしょう……上記、皇室ジャーナリストの見解により、家庭崩壊に近い状況にあるのではないかと推測できます。
また、秋篠宮家研究という連載を始めた文春では、今回の発言は、体調の問題もあって美智子さまが関与しなかったため、「(秋篠宮さんが=筆者注)率直に吐露された『限りなく本心に近いもの』」(秋篠宮家関係者)と書いていることも明らかになっています。
その関係者はさらに、秋篠宮家の教育方針は「子どもの意思を尊重する」というもので、眞子さんの結婚についてもその方針は変わっていないはずだったといいます。しかし、美智子さまから「小室家に借金問題を迅速に解決させるべきだ」という度々の苦言があり、秋の誕生会見では「納采の儀は行えない」と半ばやむなく厳しい発言をしていたことからも、美智子さまと眞子さまの間に小室圭という男に対する考え方が真っ向からぶつかっているようです。よって、一つ屋根の下に暮らしていても、親子が言葉を交わすこともないのではと囁かれています。
しかし同日の会見後、ネット上では炎上しました。「子を持つ親としての責任を放棄したのか」「まるでひとごとではないか」という秋篠宮夫妻への批判的な声が殺到したのです。では、秋篠宮家を“家庭崩壊”にまで追い込んだ「元凶」は誰なのだろうか……..
世間の多くの人は小室圭だというのではないでしょうか。なぜなら小室圭さんには母親の金銭問題を残したまま、弁護士の資格取得のため一人ニューヨークへ行ってしまったから。しかも、婚約会見後に結婚するという眞子さまを一人残して旅立ったのですから。小室さんは無責任だと非難されても致し方ない面はあるでしょう。
しかし、『週刊文春』(6/27号)が「小室圭さんが眞子さまに打ち明けた『隠し録音』」という記事を掲載し、「借金問題をよく知る人物A」という人間が、こんな証言をしていたことが明らかになりました。「小室さんはあの日、密かに会話を録音していた」しかも、そこには、元婚約者が「借金ではなく贈与である」とも受け取れる発言が録音されているというのでした。
結論からいうと、元婚約者のいい分を週刊誌に載せ続け、小室母子=悪い人というイメージをつくり上げ拡大し、独り歩きさせた週刊誌やテレビなどのメディアこそ、この問題の真の元凶ではないだろうか・・・
娘の結婚問題に端を発し、紀子さんの職員への厳しい接し方や、母と娘たちとの確執、兄である皇太子(当時)と秋篠宮との行き違いなど、あることないことを書かれた秋篠宮家こそ被害者であるはず。ここまでこじれた問題を早く解決させて、眞子さんと圭さんには早々に次の段階へ進んでほしいものだ。