7月8日、戦後類を見ない痛ましい事件が起こりました。10日に投開票を控える参院選の応援演説で訪れていた奈良市内で安倍晋三元首相が男に銃撃され、命を奪われたのです。67歳でした。
午前11時30分ごろ、街頭演説中に背後から奈良県在住の山上徹也容疑者に2発銃撃された安倍元総理。首の右側を撃たれており、心肺停止状態で救急搬送。必死の治療が続けられるも、午後5時3分に息を引き取ったということです。治療を行った病院は会見で、死因について失血死と説明していました。
7月8日、安倍晋三元首相が奈良市内で銃撃を受けてから一夜。一報を受けて、奈良市内の病院に駆けつけた昭恵夫人は、9日早朝、安倍氏の遺体とともに病院を出発し、午後1時45分ごろ、都内の自宅に到着したといいます。
自宅前には、大勢の報道陣が詰めかけていますが、「熱中症にならないように、気をつけて」という声がけとともに、報道陣に向けて安倍事務所の方から、ペットボトルのお茶やスポーツドリンクが配られていたことも明らかに。記者のあいだでも、昭恵夫人の見せた心遣いに、賞賛の声があがっていたそうです。
昭恵夫人は以前から気配り上手で、女性記者を集めて懇親会を開くこともありました。“メディアとの癒着では”と指摘されることもありましたが、安倍夫婦はどちらも気さくな性格で、現場の記者からは人気があったといいます。途切れない弔問客が、この夫妻の人柄を表しているのかもしれませんね。
多くの国民から愛されていた安倍元総理。お悔やみ申し上げます。
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