平成31年1月、東京・赤坂の路上で貴金属買取店業者がおよそ8000万円を強奪された事件がありました。
犯人グループが別の男らに指示し、現金を横取りしたとして強盗傷害などの罪に問われた井上陵被告(29)について、東京地方裁判所は「犯行を指示したとは認められない」と、無罪となる判決が言い渡されました。一方、公務執行妨害の罪で懲役10か月の実刑としました。
東京地方裁判所の浅香竜太裁判長は「被告から指示を受けたという共犯者の証言は重要な部分が変遷している。自分の刑を軽くするためにうそを話した可能性があり信用できない」と指摘し、検察側の主張を退けました。別の共犯者の証言も信用できないと判断しました。
該当する判決について東京地方検察庁の森本宏次席検事は「判決内容を十分検討して適切に対処したい」と7月12日付で控訴しました。
ネット上で「なんだかおかしい気がするところだけれど、証拠裁判主義だからなんともならないところ」「グレーゾーンは解明してほしいです」「裁判官が思い込みをして判断を間違えることはないのですかね」などの声が上がっています。
首謀者は誰でしょうか。奪われた8千万円はどこに消えましたか?事件の全貌はまだ明らかになっていませんので、警視庁は捜査を継続しています。
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