X
    Categories: ISSUE

飛行機好きのためのムダ知識!「jalマーク」のまめ知識


皆さんはjal派でしょうか、それともana派でしょうか。jal派であればjalのロゴマークに注目している人も多いでしょう。一体誰がデザインを手掛けているの……と気になっている人もいるのではないでしょうか。

 


写真:creativeroots.org

現在のロゴマークは、鶴丸です。ちなみに2011年1月に再度採用すると発表され、2月末くらいから尾翼などにお目見えし、新たに日本航空株式会社になった2011年4月1日に正式に採用されました。もともと2010年、会社更生法の適用を受けてからは、経営再建に取り組み社名も変更しました。ロゴマークの変更は、まさに新しい出発のシンボルでもあったのでしょう。 この鶴丸の作者はjalの宣伝部です。

ADVERTISEMENT

 


写真:viibar.com

会社再建中ということもあり、予算的に外部への発注が難しかったのでしょう。加えて、これまでも外部に依頼する際に、デザインを管理してきたスペシャリスト集団が社内にいるからです。それがアートディレクターを含む宣伝部の制作チームだと言われています。

ADVERTISEMENT

 


写真:blog.excite.co.jp

ロゴマークをリニューアルする話が出始めたのは、2010年の秋くらいのことでした。さまざまなデザインが提案されましたが、開拓精神を持ち初心に返ろうという意味を込めて鶴丸のマークが選ばれたと話します。ただし古いものに戻すというわけではありません。新しいイメージを与えることが重要なので、鶴丸を再び検討し細かい点を微調整して仕上げられました。

ADVERTISEMENT

 


写真:blog.excite.co.jp

では、どこがどう変化したのでしょうか。まず鶴の頭部が若干鋭くなりました。また口バシが少しですが、上向きになっています。さらに羽根の切り込みが、以前以上に深くなっているのが特徴です。jalのロゴマークは、以前よりも太く変化しています。これは、JAPAN AIRLINESの新たなロゴと同じものです。視認性がグンっと高くなり、パソコン上のウエブ画面でも見やすくなっています。

ADVERTISEMENT

 


写真:hatago-international.com

では航空会社のロゴが使用されているアイテムはどれくらいあるのでしょう。機体はもちろんですが、空港内のサインや、紙コップ、紙ナプキンなど、数は20~30万アイテムとも言われています。

ADVERTISEMENT

 


写真:jal.com

全部を一気に変更するのは、さすがに厳しいのでしょう。特に大きな機体の塗り替えは、メンテナンスのタイミングに合わせて変えていくと話します。ロゴが使用されているアイテムの全てが変更されるまでに、7~8年程度かかるようです。デザインのリニューアルが変わりますと発表されたからと言って、決して終わりではありません。これからが、ようやくスタートなのです。

ADVERTISEMENT

 


写真:macbeese.com

では歴代のロゴの変遷についてもみていきましょう。まず1代目は、1953年~1959年に一般公募で採用されました。jalの文字は、飛行機を前面から見た感じに見立てています。

ADVERTISEMENT

 


写真:macbeese.com

2代目は、1959年~1989年の期間、採用されていました。ジェット機の採用を受けてから、作られた初代の鶴丸です。フリーランスのデザイナーが原案を作り、アジア方面に強かったアメリカの広告代理店に勤務する人が製図を手掛けました。1970年代あたりから航空会社のCI化が一般的になりましたが、それまでは、社章の使われ方・文字ロゴ・シンボルマークは、バラバラというのが一般的でした。

ADVERTISEMENT

 


写真:macbeese.com

3代目が採用されたのは、1989年~2003年の期間です。サンフランシスコ発祥の製品・企業ブランディングを手掛ける会社が、ロゴをリニューアルしました。使い方が曖昧だったロゴ・シンボルマークを文字ベースのロゴに一括します。では鶴丸は消えてしまったのでしょうか。いえ鶴丸は尾翼に残されます。鶴丸マークを描いた飛行機は2008年5月31日まで続いていました。

ADVERTISEMENT

 


写真:macbeese.com

4代目は、2003年~2011年までの期間、採用されます。先述済みの製品・企業ブランディングを手掛ける会社が、日本エアシステムとの統合によりロゴをリニューアルしました。ロゴマークの歴史を知って飛行機や、ロゴマークがついたアイテムを見ると、違う目線で楽しめるかもしれませんね。

ADVERTISEMENT