一時代を築いたとんねるずが番組の司会を行っていたのが『ねるとん紅鯨団』。フジテレビ系列で放送されていたバラエティ番組です。この番組の構成・ゼネラルディレクターは伊藤輝夫(現・テリー伊藤)だったことをご存知でしょうか。とんねるずの全盛期に合わせてこの番組もかなりの視聴率を誇る人気番組でした。この『ねるとん紅鯨団』は集団お見合いという形を取り、恋人がほしい男性と女性が出会うものです。今も尚、「ねるとん」という言葉は集団お見合いのことを指し定着していますよね。今回は実際にこの番組を切っ掛けに結婚した人がいるのかについて調べてみました。
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◼︎そもそも『ねるとん紅鯨団』ってなに?
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特徴的な名前の番組名の由来は、全番組「上海紅鯨団が行く」という片岡鶴太郎が司会を行っていたタイトル「紅鯨団」と、とんねるずの名前を組み合わせてできた造語です。放送開始時には「上海紅鯨団が行く」の内容を引き継いでいたのですが、とんねるずが司会をする集団お見合い企画がヒットした為、それをメインにした番組を作ることになりました。
この番組は放送開始から視聴率が良く、爆発的な大ヒット番組になったのです。番組全体の平均視聴率は17.3%で最高平均視聴率は24.7%と土曜日の深夜枠とは思えないぐらいの高視聴率を達成しました。この番組を切っ掛けに集団お見合いを「ねるとん」と言うようになったほど、世間に浸透した番組でもあります。当時、お笑い界でも大活躍をしていたとんねるずが司会進行をすることも話題となっていました。
この番組には数多くの芸能人も出演しており、通常は素人がメインで行われていましたが、ゲストで来た芸能人が自分も参加したいとのことで企画が始まったのです。芸能人が参加した1回目の出演者であった柳沢慎吾は元おニャン子クラブの内海和子に告白するも玉砕。「あばよ」の捨て台詞を残したシーンは有名です。この「あばよ」は彼の持ちネタとなりその後多く使用されることになりました。素人から芸能人まで幅広い集団お見合いを実現したこの番組は、お茶の間をテレビの前に釘付けにしていました。
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◼︎実際に結婚した人っているの?
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ねるとんで出会い、実際に結婚した人がいるのか気になるところですが、この番組はあくまでも番組であり台本があったのではないかと言われています。その為、実際に結婚した人の情報は見つけることができませんでした。しかし、芸能人同士の出会いの場としては活躍してくれていたようです。結婚にまで至っていませんが、交際をスタートした人はいたようでその当時話題になっていました。
集団お見合いを前提とした番組ではあるものの、やらせがあったのではないかとその当時から噂されていました。実際に番組として成立させる為には、ある程度のやらせも必要不可欠というわけです。その為、出演していた人たちは収録をする為に集まり、その場の雰囲気を楽しむことがメインで本当の意味で出会いを求めているわけではないということでしょう。
ただ、この番組から派生して各地でねるとんパーティーというものが開催されるようになりました。今で言う婚活パーティーのようなもので、男女が出会いを求めて集まる場所があったのです。そこで出会った人たちの中には結婚にまで至ったケースもあるようです。ねるとんパーティーは婚活の先駆け的存在であったことは間違いありません。番組内と同じようにツーショットタイムがあったり、「ちょっと待ったコール」なんてものもあったようです。
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◼︎まとめ
昨今でも集団お見合い番組というのは放送されていますが、その先駆け的な存在がこの『ねるとん紅鯨団』であることは間違いありません。番組から派生して行われているねるとんパーティーでは、結婚に至ったケースも多くあるようです。現在もねるとんと名が付くパーティーが婚活パーティーとして行われていますので興味のある方はぜひ参加してみてください。その番組が放送されていた当時を知らない人でも楽しむことができるでしょう。