MEGUMI さんは、グ〇ビアアイドルとしてデビューし、バラエティタレント、女優、実業家として年々活躍の幅を広げてきました。そんな彼女もデビュー当初は夢と現実のギャップに苦しみ、「30代はどん底だった」と振り返っていました。
MEGUMIさんはもともと歌手を目指しており、アメリカに短期留学もしていたのですが、先生に「歌の才能はない。それでも歌を出したければ、豊胸手術を受けて顔を売れ」と言われてしまったといいます。
「全然やりたくなかったんですけど、歌のオーディションに全く受からなくて、藁にもすがる思いで始めたのがグ〇ビアだったんです。その後バラエティがどんどん増えて、当時は体を張るのが当たり前の時代だったので、もう破茶滅茶でしたね。水着でバンジージャンプしたり、芸人さんの中で大喜利したり、そんなことを夜中までやって朝からグ〇ビア撮影とか。なんで私がこんなことやんなきゃいけないのって、泣いたり怒ったりすごく激しくて、荒れてました」と話します。
2000年代の激しいグラドルブームの中、体当たりパフォーマンスや清々しいおっさんトークで、独自の人気を得ました。2003年には、念願のCDデビューを果たしましたが、当時のMEGUMIさんの中では、「次第に俳優になりたい思いが強くなっていたのですが、ドラマに出たいなんておこがましくて言えなかったです。バラエティのロケに行く度に『また夢から遠のいた』って落ち込んだり涙したり…。特に30代はどん底でしたね」と新たな夢が芽生えるも、葛藤する日々だったことを告白しました。
その後、30代後半で映画に出ると決意したMEGUMIさんは、バラエティ色が強いオファーなどをすべて断り、映画を観あさり、芝居レッスンに通い、気になった監督には直接手紙を書いたといいます。
「それは『キモい』って言われましたけど(笑)、とにかく動きましたね。初めはエキストラのような役とか、エ〇い役ばかり来て傷ついたりもしたんですけど、どんなに小さい役でも本当に命かけたんですよね。めちゃくちゃ作り込んで一つずつ積み重ねて、徐々に大きな役もいただけるようになりました。明確なゴールを設定することで、やるべきことができるから気も紛れていくし、前向きに進める。あの時期がなければ今の自分はないと思います」
役者への想いを固めて10年。映画『台風家族』『ひとよ』での好演が評価され、2019年、目標としていたブルーリボン賞助演女優賞を受賞しました。自宅で朗報を受けた際は、涙が流れたと話していました。
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