またもや幼い命が事故によって奪われたーー
事故があったのは11月5日午後0時45分ごろ、広島市西区三篠町3丁目のファミリーレストランの駐車場で、
同市安佐南区山本新町3丁目、会社役員森岡肇さん(72)の乗用車がバックしていた際、
後ろにいた孫の保育園児宮本沙季ちゃん(5)に衝突するという事故が発生。
この事故により、沙季ちゃんは後ろに止まっていた別の乗用車との間に挟まれ、搬送先の病院で死亡しました。
広島西署などの発表によりますと、森岡さんの車は高さ約10センチの車止めを乗り越え、後ろの車に衝突したといいます。
車のブレーキ痕がないことなどから、西署は運転操作を誤ったとみているそうです。
森岡さんが沙季ちゃんを乗せて車で駐車場内に入り、沙季ちゃんが先に降りた後だったことも明らかになっています。
現場はJR横川駅から北東約700メートルの国道183号沿い。
事故を目撃した40代の会社員女性は、
「車はいったん前に出た後、勢いよくバックした。車と車の間に女の子が立ち、男性が抱きかかえた時はぐったりした様子だった」と証言しています。
沙季ちゃんは心肺停止の状態で病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。
森岡さんと沙季ちゃんは2人で食事に来ていたとみられ、同乗者はいなかったとのことです。
警察は、森岡さんが車をバックさせる際、アクセルの踏み加減を誤ったとみて事故の詳しい状況を調べるようですが、
これら一連の報道を受け、ネット上からは悲しみのコメントが多数寄せられています。
「どうして下すかな。。その辺の判断も衰えるのだろうか。」
「何の罪もない幼い命が今日も奪われた。完全に防げる事故である。そもそも、先に降ろすこと自体が意味不明。
全ての高齢者が悪い訳じゃないし、生活の一部でどうしても車が必要な方もいらっしゃると思いますが、降ろすタイミングの判断や、周囲の確認も鈍ったり出来ないなら、事故を起こす前に、勇気を持って免許返そうよ。そうすることにより救える命、助かる命はたくさんあると思う。」
「自分も孫を連れて出掛ける事があり、他人事とは思えません。
自分がもし同じ事をしてしまったらと思うと、とても辛くなります。
絶対先に降ろさないようにしなくてはいけないと改めて感じました。」
などのコメントが寄せられていました。
今回も安全確認をしなかったうえ、高齢者ドライバーによって幼い命が奪われてしまいました。
子どもの場合、車に乗り降りする際や走行中の車内で怪我をしたり、またそういったことが原因で大きな交通事故に発展してしまうケースもあるのです。
今回の事故のようにならないためには、しっかり車を停車させ、駐車を完了してエンジンを止めてから、大人が先に降りて、最後に子どもを降ろすことを心がけてほしいと思います。
駐車場はたくさんの車が頻繁に出入りしていて危険なので、絶対に安全確認をしてほしいと思います。