映画がお好きという人は多いですが、それぞれ好きなジャンルは違いがあり、ラブストーリーが好きな人もあれば、ホラーがお好きな人、さらにアクションが好きな人もあります。そして、万人向きの映画としては、見たあとに幸せになれる、元気がもらえるという映画があげられるのではないでしょうか。ハッピーな気分になれる、元気が出る映画のひとつに「ヘアスプレー」があげられます。
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この映画では名優のジョン・トラボルタも出演しており、いつものようなカッコいい役ではなく、特殊メイクをして巨体のい母親役を演じていることでも話題となりました。まず、この映画の舞台は1960年代となっており、当時のおしゃれなファッションやヘアスタイルも話題となりました。そして、まだこの時代は黒人差別の風潮がまだ強く残っています。映画のヒロインというと、スリムで可愛らしい女性が採用されていることが多いですが、ヘアスプレーではぽっちゃり体型の女の子がヒロインとして選ばれています。point 314 | 1
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ヒロインのトレーシーはアメリカのボルチモアに住んでおり、ティーンに大人気のダンステレビ番組「コニー・コリンズショー」に出演することでした。そしてこの番組に出演していたメンバーのひとりが無期休暇を取ることで欠員ができ、新しいメンバーを集めるためのオーディションが行われることとなります。
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トラボルタ演じるは母親は体型のことで、娘が傷つくのではと心配するものの、父親の励ましもあり、オーディションに参加します。ところが、プロデューサーはルックスを重視しており、トレイシーは不合格となってしまいます。オーディションのために遅刻したトレイシーは居残りをさせられますが、居残り教室では黒人の生徒たちが楽しく踊っておりトレイシーもダンスを教えてもらうこととなります。そして、その姿が偶然、同じ学校の特別クラスに通うリンクが目撃し、コリンズショーの司会を務めるコニーの主催するパーティーに誘われます。そこで、トレイシーはコニーの目にとまり、念願のコリンズショーのメンバーとなり一躍人気者となります。そしてトレイシーの活躍を快く思わない、看板アイドルの母親が様々な手で彼女を陥れようとしますが、すべて失敗に終わります。そこで、彼女は月に一度の黒人枠のブラックデーを廃止してしまいますが、これに反発したトレイシーらは抗議デモを行うものの、デモ隊は警官に逮捕され、トレイシーは負われる身となってしまいます。結末が気になるところですが、映画ヘアスプレーはハッピーな結末となっていますので、誰もが安心して見られる映画となっています。point 595 | 1
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この映画では、ぽっちゃり体型の女の子がそれを気にすることなく、ヘアスタイルもおしゃれもばっちり決めており、美しくなるには、必ずしもスリムでいる必要がないということがわかります。美容の努力はもちろん大事ですが、卑屈にならず自分に自信を持つこと、マイナス部分もチャームポイントとする力も必要だと感じさせられます。ヒロインの母親も娘と同じくビッグサイズであり、そのことを気にして引きこもりがちとなっていましたが、娘の活躍とともに前向きとなり、おしゃれを楽しむようになっていきます。そして、ただ楽しい映画というだけではなく、現在も続く人種差別の問題も絡めており、色々なことを考えさせらえっる映画となっています。point 369 | 1
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純粋で元気いっぱいのヒロインはもちろん、母親役のジョントラボルタの怪演もあり、キャラクターも魅力的な映画ですが、その他の出演者のダンス、歌もかなりの見ごたえがあります。ミュージカル映画はあまり好きではないという人にもとても楽しめる映画となっているのではないでしょうか。