今までの中絶は21週6日までに妊娠が発覚した女性を対象にし、子宮内に特殊な金属器具で子宮内をかき回したり、管で吸い取ろうとする施術を行っていました。
ですが、科学の発展により”飲んで中絶ができる”という経口服用のみで中絶ができる技術が完成し、今年2月には厚生労働省は国内初の経口服用による”経口妊娠中絶薬”の製造販売を承認し、3月には正式に承認されるとしています。
そんな新しい技術が出てくる中で、今月に入って劇団EXILEの人気俳優・鈴木伸之が女性を妊娠させ「産んでも認知はできない」と通告するなどしたスキャンダルが報じられ、更に妊娠していた女性側は結果的にやむなく「堕胎」することになったと報道されて以降、女性たちから、現在”経口妊娠中絶薬”に対して更なる物議を醸し出しています。
女性たちは、今回の”経口妊娠中絶薬”には新たな選択肢ができるということ、また体に”器具を入れたり” ”吸い取る”という物理的に傷つけるよりかは体の負担は少なく感じることなど、もう一つの安心ともつながるが一方でこの”飲んで中絶”という言葉に対して多くの者が不安を吐露しています。
とある女性は
「銀座ホステスをしている友人が芸能人に誘われて、一夜限りのアバンチュールを楽しんだんです。でもその芸能人は避妊をしなかったらしく、『ゴムをつけて』と頼んだら『妊娠したら飲む薬があるから大丈夫だよ』と言われたそうです。男性も女性も『妊娠したら薬でなんとかできるからいいや』って軽い気持ちになる人が増えるんじゃないか。そう考えると、薬はちょっと…」
と、緊急避妊ピルを服用するように指示されたと話す者もいました、またこの”飲む中絶薬”も”緊急避妊ピル” ”継続して飲み続けるピル”を販売されることで男女問わずに軽い気持ちでそのような行動をとる者や、指示してくるものが増えるのではないのかと話しています。
また、この今年製造承認された”経口妊娠中絶薬”も当たり前であるが副作用などがあり、体に対して負担がかかります。
副作用として”腹痛、吐き気・嘔吐、下痢、頭痛、めまい、背中や腰の痛み”などとされており、またこの薬は千差万別の女性たちが服用できるわけではなく、アレルギー、一部処方されている薬を服用している人等は服用できません。
女性の社会進出や、技術が進むをと共に女性たちにも多くの選択肢が増えてきました。ですが同時に見えてくるのは妊娠・出産・生理などを軽視されるようなトラブルも同時に相次いでいます。
現在日本では、子供たちに対しての性教育に対して遅れが見られていると話されている中での”経口妊娠中絶薬”の導入を予定している中で悲しいトラブルが出ないことを願います。
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