安倍晋三首相は4月1日午後、新型コロナウイルス感染症対策本部で、国内5000万あまりの全世帯に対して、国が買い上げた「布マスクを2枚配布する」と発表しました。
予備費の活用などにより、再来週以降、日本郵政のシステムを使い、１つの住所あたり２枚を感染者の多い地域から順次配布するということです。
これを受け、Twitter上では「布マスク2枚」がトレンド入りする事態となっており、
「せめて人数分」「現金給付して」「バカじゃないか」などの批判的な反応もあがっています。
マスク姿で国会答弁をしていたことが話題を呼んでいた、安倍首相。
同日夜、政府対策本部で以下のように表明しました。
「依然として店頭では品薄の状態が続いており、全国の医療機関に対しては先月中に1500万枚のサージカルマスクを配布、来週は追加で1500万枚を配布する。加えて高齢者施設、障害者施設、全国の小中学校にも布マスクを配布する」
そのうえで「布マスクは使い捨てではなく、洗剤を使って再利用できるため、急激に拡大しているマスク事情に対応するために極めて有効」と指摘した安倍首相。
そのうえでさらに1億枚を確保し、来週決定する「緊急経済対策」に布マスクの配布を盛り込むとして、
全国で5000万あまりの世帯すべてに日本郵政のシステムを活用して、1住所あたり2枚を配布するとしました。
安倍首相は「世帯によっては十分な量ではなく、洗濯でのご不便をおかけしますが、国民のみなさまの不安解消に速やかにしするよう取り組んで参りたい」と言及。
さらに高齢者施設、障害者施設、小中学校に対しても必要な枚数を配る意向を示しました。
こうした対策が発表されたということなのですが、ネット上では不満の声が殺到…。
不要不急などの自粛要請などが長引く中で「自粛は補償とセット」という声もかねて多くあがっており、
マスクではなく「現金給付」を求める声も少なくありません。
なかには4月1日という日付にかぶせて「エイプリルフールではないの？」という声も見られました。
コロナ問題で生活困難になっている家庭も多いかと思います。
今すぐに私たちが欲しいものといえば、現金ですよね。どういう経緯でマスク2枚配布になったのでしょう…。
これら一連の報道を受けて、ネット上ではこんなコメントが寄せられています。
「エイプリールフールかなにか？呆れ通り越して笑いが出る。それ送る準備、労力、輸送費、時間がもったいない、もっとやること他にあるでしょうよ」
「なんじゃそりゃ。たった２枚の布マスク送付するために、いくら税金使うの？同じ金額でもっと有益なことしてください。布マスク配りたいなら、希望者だけにしてください」
「医師会が政府への忖度なしで「医療危機的状況宣言」を発表した今、安倍さんの発言はすべてがパフォーマンスにしか聞こえない。インバウンド、入国制限、拒否、オリンピックを気にし過ぎたのか、安倍さん、首相としての自覚がなさすぎませんか？専門家の意見も聞かず、水際対策をとか言ってますが、こういう状況になっても責任は負いたくないなんてなんのための首相なんでしょう・・・。」
「家族が３人以上の世帯はどうするのだろうと思う。これが、ようやく今ごろ出てきた我が国の感染対策かと思うと、あまりにも場当たりすぎて、なんか情けなくて、もの凄く泣けてきた」
「全世帯に配るべきは現金
マスクは医療機関や保育所、学校や福祉施設に送るべき」
「どや顔の安倍のマスク配布の話を聞いて絶望的な気持ちになった。もはや愚の骨頂としか言いようがない。パフォーマンスにも程がある。」
などのコメントが寄せられていました。