赤ちゃんの蕁麻疹
蕁麻疹はひどいかゆみが特徴です。
全身が赤くなり腫れる症状も出てきます。
特に小さな赤ちゃんが急に蕁麻疹を発症したら慌てますよね。
今回は赤ちゃんの蕁麻疹について詳しくご紹介します。
蕁麻疹とは?
蕁麻疹は皮膚の病気の1つです。
強烈なかゆみを伴い、ぶつぶつや赤みなどの症状があります。
蕁麻疹の一般的な原因は、アレルギーだといわれています。
しかし、それ以外の原因もあり、7割以上ははっきりした原因が分からないそうです。
蕁麻疹の特徴
蕁麻疹には大きく3つの特徴があります。
1.急激に生じて跡形もなく消えてしまう
蕁麻疹は急に勢いよく発生したかと思えば、跡形もなくスーッと消えてしまいます。
2.皮膚に盛り上がりが見られる
蚊に刺されたときのように、皮膚が盛り上がります。
3.強烈な痒み
痒みには個人差がありますが、我慢できないほどの強烈な痒みがでます。
蕁麻疹の種類
蕁麻疹にはさまざまな種類があります。
赤ちゃんがかかりやすいのは、次の3つの蕁麻疹です。
1.特発性蕁麻疹
蕁麻疹のうち70%が突発性蕁麻疹です。
原因が不明であることが特徴です。
元々アレルギー体質の赤ちゃんがかかりやすいです。
2.刺激誘発型の蕁麻疹
特定の刺激や条件が加わった時に生じる蕁麻疹をさします。
数十分〜数時間後には消えてなくなります。
アレルギー性蕁麻疹の場合は、呼吸困難などのアナフィラキシーが生じるケースもあります。
3.血管運動性浮腫
唇や目周りの柔らかい皮膚にできる蕁麻疹です。
胃や腸などの消化器系を侵す事もあり、嘔吐や下痢の症状も出てきます。
さらに、咽頭部にできると呼吸困難なども生じます。
早ければ数時間後には症状が治まり、長いと数日かかって消える事もあります。
赤ちゃんの蕁麻疹の原因
様々な原因がありますが、赤ちゃんが蕁麻疹にかかる原因として多いものは下記の通りです。
1.食物アレルギー
乳幼児では乳製品、卵、小麦などの食物による食物アレルギーが多く見られます。
お母さんの母乳を介して発症するケースもあるので、授乳中の赤ちゃんも注意が必要です。
さらに離乳食が始まるころには、様々な食べ物を食べることになるので、アレルギーが出やすいです。
2.温度差
寒暖の差によって蕁麻疹を発症する場合があります。
お風呂に入った時や、暑い部屋から寒い外へ出た時などに生じます。
3.圧迫や摩擦
衣服の摩擦やチャイルドシートの圧迫などで蕁麻疹が発症する場合があります。
大人の場合は、重い荷物を持ったり電動マッサージなどで起こることもあります。
4.発汗
ストレスを感じやすい場合は、発汗でも蕁麻疹が発症することがあります。
特に赤ちゃんは汗をかきやすく、体温調整を上手くしてあげましょう。
蕁麻疹の応急処置
蕁麻疹が発症すると子どもは興奮したりストレスを感じたりします。
そうするとかゆみが悪化しやすいので、まずはリラックスさせましょう。
そしてかゆみが出ている部分を冷やしてあげましょう。
乳児湿疹
蕁麻疹と間違えやすい病気に、乳児湿疹があります。
1.新生児ニキビ
新生児の時には、原因が分からないニキビが出ることがあります。
不衛生な寝具などが影響しているといわれています。
2.あせも
白っぽい水晶のようなプツプツが出ていたら、それはあせもです。
特に汗をかきやすい夏場によく出ます。
また赤ちゃんの場合は、首や腕、足の曲がる部位に汗が溜まりやすく、あせもができやすいです。
紙おむつのムレなどにも注意が必要です。
3.アトピー
5歳以下の子どもによく見られるのがアトピー性皮膚炎です。
小学校に入るころまでに自然に治ることが多いです。
病院で診療を受け、塗り薬などで治療しましょう。
蕁麻疹まとめ
赤ちゃんは皮膚疾患がさまざまです。
激しい痒みがあるようなら、蕁麻疹を疑いましょう。
そして病院で診断を受けてください。
すぐに消えることもありますが、場合によっては重症化する場合もあります。
特に子どもが発生した場合は、かゆみに耐え切れず、苦しい思いをします。
掻いてしまうと悪化するので、掻かないように爪を短く切るなどの対策をしましょう。