加齢臭とは違う、ストレス臭というものが発見された!?
年齢が上がると加齢臭が気になりますよね・・・。しかし、今回気を付けてほしいのは『ストレス臭』。緊張による心理的ストレスが加わることで、独特なニオイである「ストレス臭」が皮膚ガスとして放出されることが資生堂から発表されました。一体、どんなニオイなんでしょうか?また、気になる解決策は!?point 206 | 1
あなたも臭うかも!?「ストレス臭」
資生堂は長年にわたり、臭気判定士による体臭の研究を行ってきました。その中で、面接や試験、プレゼンテーション、スピーチ、初対面の対話など、心理的に心拍数が上がるような緊張・ストレス状態にあると、硫黄化合物のような特有のニオイが発生することに気付いたといいます。これが「ストレス臭」です。point 216 | 1
この現象を科学的に確認するため、同社はインタビューストレス試験を実施しました。初対面のインタビュアーからの質問に20分間回答し続けた健常女性40人(35~44歳)が、リラックス時と比べ心拍数が上がって交感神経が優位になることを心拍数のモニターで確認し、ストレスホルモンといわれる「コルチゾール」が唾液中で増加することから、緊張による心理的ストレス状態にあることを確認したのでした。この試験時に、無香料石鹸で洗浄した手を専用の袋で覆い、20分間かけて皮膚ガスを採取して分析したようです。その結果、強弱はありましたが40人全員から硫黄化合物系のニオイを確認したようです。point 351 | 1
また、新入社員を対象にした検証試験でも、緊張度の高い場面で同様のニオイを認めました。一方で安静時や、運動中は、同様のニオイは発生しませんでした。そのため、男女年齢問わず、強いストレスや緊張下など心理的変化により、特有のニオイを出すとの結論に至ったのでした。
「ラーメンの上に浮いたネギ」
資生堂側はこの独特なストレス臭を「ラーメンの上に浮いたネギ」のようなニオイだと例えました。自分自身だけでなく、周囲の人にも心の混乱や疲労などの心理的な影響を及ぼすとの話です。ニオイ成分を「STチオジメタン」と命名したようです。
資生堂では、3年かけて高度な濃縮技術と複数の分析方法により、ストレス臭の2つの主要成分の正体を突き止めました。「ジメチルトリスルフィド」と「アリルメルカプタン」で、同社では2つを「STチオジメタン」と命名したことを明らかにしました。
ストレス臭対策として資生堂では、強いニオイで隠してしまうのではなく、ニオイそのものを包み込み、嫌なニオイを目立たなくする技術「STアンセンティッド技術」を開発しました。これを用いたのが「STハーモナージュ香料」です。セミナーでは、ストレス臭を染み込ませた布のようなものが入った容器に、スプレータイプのSTハーモナージュ香料をふりかけました。記者が実際にニオイをかいでみると、嫌なニオイが見事に消えたそうです。誰でもこの臭いを出す可能性があるため、必然アイテムとなってしまうかもしれません!point 306 | 1
ストレス臭があるなんて驚きですよね・・・!試験会場や面接会場ってヤバいかも!?
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