多くの妊婦が妊娠初期に出血を経験することになります。出血が少量だったとしても妊婦にとっては不安を感じてしまうものです。出血の量や出血の仕方によっては、そのまま放置するのは危険です。今回は妊娠初期の出血についてまとめてみました!
妊娠初期の子宮は出血しやすくなっている?
妊娠初期にはちょっとしたことで出血をしやすくなっています。これは子宮内膜の変化によって、出血しやすくなっているためです。赤ちゃんに栄養を与えるために、妊娠中の子宮は血液の量が多くなっています。妊娠初期の場合には、子宮が胎児を育てる環境としては完成していないため、少しの刺激によって出血が起きてしまいます。様々な出血の原因がありますので、出血した原因を知って対処方法を知っておかなければなりません。
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基本的には「着床出血」と呼ばれる出血で、出血量も少なく心配しなくても大丈夫です。着床出血は精子と卵子が受精によって、子宮内膜に着床する際に傷を付けてしまうことが原因で起きてしまいます。人それぞれの個人差があるため、着床出血がない人もいます。そのため、あまり気にする必要はないですが、お腹に赤ちゃんがいることになりますので、刺激しないように安静にすることが大切です。
不安にならなくても大丈夫!妊娠初期の安心な出血
妊娠初期の出血の中では、安心できる出血の仕方があります。「着床出血」はそのうちの一つですが、生理予定日の1週間前から数日間かけて出血する特徴があります。そのため、生理と間違えてしまうことが多いです。トラブルが起きて出血しているわけではないので、安心できる出血です。次に起きやすい出血として「絨毛膜下血腫」があります。絨毛は、胎盤を作るために伸びていく組織です。胎盤を作っている最中に、血管が破れて出血が起きてしまうことがあります。
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絨毛膜下血腫は、自然に治ることが多く赤ちゃんに悪影響を与えることもありません。しかし、出血が収まらない場合には、流産の可能性が出てきますので必ず病院で診察を受けましょう。また「子宮膣部びらん」という出血をする場合もあります。膣や子宮口がびらんとただれている状態で、刺激によって出血を起こしてしまいます。自然に血は止まるので、あまり心配のない出血と言えるでしょう。
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また、「子宮頚管ポリープ」で出血してしまうこともあります。粘膜が増殖することで子宮頚部に良性の腫瘍ができてしまった状態です。痛みはありませんが、ポリープが出血を起こしてしまいます。基本的には安心ですが、ポリープの場所によって、早産や感染症の危険があります。何か違和感を覚えたら必ず病院に行くようにしておきましょう。
すぐに病院へ!妊娠初期の危険な出血!
危険な出血が起きる場合には、いくつかの原因がありますが、流産によって出血をする場合があります。切迫流産・早期流産の二種類にわかれていて、切迫流産の場合、妊娠22週目未満で起きます。子宮の収縮によって流産になってしまいそうな状態のことを差し、茶褐色・赤色の出血をします。早期流産は、妊娠12週より早く流産してしまった状態です。生理痛の時に似た腹痛や陣痛が続き、少量の出血がずっと続きます。
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突然大量の出血を起こす場合もあり、胎児の染色体の異常によって起きてしまう流産です。早期流産の場合には対処方法がありませんが、妊婦がトラブルを起こしたわけではないです。また、異所性妊娠も危険な出血となります。子宮外妊娠とも呼ばれていて、「卵管」「卵巣」「腹膜」「頸管」のどれかに着床している状態です。腹部に激痛が走り、大量の出血が起きてしまい、冷や汗が止まらなくなる特徴を持っています。感染症や手術が原因で起こりますが、流産の可能性が高くなりますので、すぐに病院へ行きましょう。「胞状奇胎」も危険な出血になってしまいます。
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絨毛細胞が水膨れを起こして、子宮内で増殖してしまう病気です。受精卵に問題があり、赤ちゃんを育てる環境が作れなくなってしまいます。生理痛と似た痛みや茶色いおりものと出血が起きてしまいます。重いつわりやむくみ、高血圧が出てくるのが特徴です。すぐに病院へ行って対処してもらわないと、がんや不妊の原因になってしまいます。危険な出血が起きた場合には、必ず病院へ行きすぐに処置をしてもらいましょう。
まとめ
今回は妊娠の出血についてまとめてみました!妊娠初期は出血しやすくなっているため、様々な原因によって出血を起こしてしまいます。安全な出血・危険な出血、どちらも起こってしまいます。安全な出血の場合でも、放置してしまうと悪影響を起こす場合がありますので、必ず病院へ行くようにしておきましょう。