電車の中で揺られながら思わず眠りにつく時は誰にでもあると思いますが、もし長時間電車の中で一度も起きない方がいたら寝過ごしているのではないか、と心配になることもあります。そんな中、とある電車で5時間もの間寝ていた男性が実は亡くなっていたというニュースが衝撃を呼んでいます。
電車の中で5時間もの間寝ている男性を起こそうとしたところ…?
それはイギリスでの出来事。6月12日(現地時間)、とある男性の乗客が午前9時27分に出発する電車に乗りました。男性は5時間後に終着駅に着いても微動だにせず寝ていたといいます。しかし、男性はその後も目を覚ますことがなく、これを不審に思った乗務員が男性を起こそうとしたところ、男性の身体はすでに冷たくなっていたとのこと。
その後、男性は病院に運ばれたものの、すでに息を引き取っていたようです。死因は明らかになっておらず、持病があったかどうかも不明。電車に乗った時間から終着駅に着く5時間の間にいつ亡くなられたのか、誰も気づくことができなかったようです。
ソーシャルディスタンディングの提唱により行われた悲劇
現在、イギリスでも新型コロナウイルスの感染拡大が著しく、ソーシャルディスタンディングが提唱されている時期。それだけに、該当の電車でも乗務員たちが普段行う乗車券の確認など、乗客と接触する行為にあたるものに関しては省略していたようです。その結果、誰も男性の異変を知ることができませんでした。
ソーシャルディスタンディングを実施することにより、新型コロナウイルスの感染を抑えることができるメリットがありますが、その分周りに無関心になるというデメリットも存在し、結果的にこのような悲劇が起こってしまいました。まさか電車の中で乗客が亡くなるなど誰も想像していなかったと思われますが、ソーシャルディスタンディングのあり方に深く考えさせられるケースですね。
まとめ
このように、ソーシャルディスタンディングの提唱が強化されていることで電車の中で男性が亡くなっていることに誰も気づかず、周りへの無関心さが問題視している今回の件ですが、もし乗務員が従来通り乗車券の確認をしていれば乗客の行先も分かるので、男性の異変に気付けたのではないか…と思うと居たたまれないですね。