「死んでいます…」。救急隊員が死亡判定したはずの男性が、生き返りました。
こちらは実際の事故当時の画像です。
■バイクで移動中に体調悪化
ブラジルの路上で6月29日、バイクを運転中だった71歳の男性が事故に見舞われました。男性はこの日の朝、仕事に向かう途中に突然体調が悪くなり、そのまま走行中のバイクから転落し、意識不明の状態に陥りました。
通報を受け駆けつけた救急隊員たちが男性の状態をしっかり確認し、「すでに死亡している」と判断したといいます。
■遺体袋に入れられた男性
男性の遺体は遺体袋に納められ、救急隊が現場を去った後は警察と検視官の手に委ねられることとなりました。
その後、事故と男性の死亡を報道すべくリポーターとカメラマンたちが現場で取材を行っていたのですが…
なんと遺体袋が僅かに動いていることにリポーターが気付きました。
「動くはずのない遺体入りの袋がぴくぴくと動いている…」。そう気づいたリポーターたちは衝撃を受けましたが、その場にいた警察官にすぐに知らせ、遺体袋を開けて男性に心肺蘇生をしました。
■「口の端から小さな泡が…」
リポーターは、「私が現場に到着した時、遺体袋はすでに閉じられていました。(遺体袋が動いていたので)警察官が袋を開けると、中にいた男性の口の端に小さく泡ができていて息をしていることが分かったのです。私は直感的に助けなければと思い、すぐに10分ほど心肺蘇生を施しました。」と、当時の様子を語りました。
■そのまま病院に搬送
その後再び救急隊員たちが現場に戻り、男性はそのまま病院に搬送されました。死亡宣告をした救急隊は「最初に通報を受けた際に蘇生を試み、状態を評価・確認した上で、死亡とみなした」と話しています。搬送先となった病院の関係者は、男性の現在の状態についてまだ公表していません。
今回対応した救急隊は男性の身に何が起こったのかを確認するために、彼の過去の医療記録を確認する予定とのことです。
もし男性の生存に誰も気づかぬまま、手遅れになっていたとしたら…。考えるだけでぞっとします。