海を渡ったカメラ
日本で無くしたカメラが、台湾にたどり着き見つかるという奇跡のような出来事が起きました。
なんと、日本の石垣島で海に流されたと見られるカメラが、約2年半後に、台湾の浜辺に発見されたのです。
台湾の地元の小学生がカメラを見つけ、先生がFacebookで「持ち主を探したい」と呼びかけました。
するとネット上で話題となり、東京に住む大学生のものと判明し、無事に持主の手元に帰されたのです。
台湾東部、宜蘭県の浜辺で3月27日、地元の小学生たちは浜辺を掃除していました。
その時、防水ケースに入ったデジタルカメラを見つけました。
カメラは表面が貝殻だらけになっていましたが、防水ケースに入っていたためカメラ内の写真データも無事だったのです。
写真の最後の日付は2015年9月7日で、石垣島の町並みやダイビング中の様子などが写されていました。
そしてこれを見つけた小学生の先生がFacebookで持主探しを始めました。
Facebookには中国語と合わせて、日本語で
海を渡ってきたカメラ、持ち主の元に戻れるか
本日、台湾の岳明小学校が行ったビーチクリーンイベントの中で、沢山な貝が付着した水中カメラが見つかりました。防水ケースを開けてみたら、まだ使えそうなカメラが現れました。本当はよくないと思いますが、持ち主の情報を掴むために私たちは写真データを確認しました。写真の最後の撮影日は2015年9月7日であることが分かりました。恐らく持ち主がその日にこのカメラを無くしたのではないかと考えられます。
私たちの推測は、
・持ち主は日本人でしょう。撮影の場所から見れば、日本の石垣島である可能性が高い。写真に写る方も日本人のようです。
・持ち主は若者でしょう。家族との写真だけではなく、ダイビングの写真もあります。ダイビングの写真はとても綺麗ですが、個人情報のため、数枚しか公開しません。
・持ち主の元に返したいため、私たちはやむを得ずに写真を公開することを決めました。大変申し訳ございませんが、メディアとか転載とか、持ち主を探す手伝いをしていただけませんでしょうか。
・持ち主本人、あるいは写真の人について心当たりがある方、ぜひ連絡するようにお願いします。Facebookでのメッセージ、あるいはEメールでもいいです。私たちは、カメラを返します。
と投稿されました。
そしてなんと、翌28日に、東京都内に住む女子大生から「自分がなくしたカメラだ」と連絡があったというのです。
この大学生は、メディアの取材に対し「石垣島でダイビング中に流されたカメラがこんな形で見つかるとは信じられません。今年6月に台湾を訪れて直接、感謝の気持ちを伝えたいです」とコメントしました。
遠い海を渡って見つけられた奇跡のような話。
大切な思い出が持主のもとに届けられて、よかったですね。