事件はアメリカ・フロリダ州で起きました。
ノルウェーに住む男性がフロリダ州に住む義理の父親をサプライズ訪問したところ、銃で撃たれて亡くなりました。
侵入者と勘違いした義父
ノルウェーに住む男性は義父の誕生日を祝うためにサプライズで登場しました。
しかし、義理の父親は義理の息子を侵入者と勘違いし、射殺してしまいました。
事件の経緯
警察の発表によると、亡くなったのはノルウェー在住のクリストファー・バーガンさん(37)で、妻の父親であるリチャード・デニスさんの61歳の誕生日を祝うためにフロリダ州を訪れました。
バーガンさんは7000キロ離れたノルウェーからの飛行を終えて直接デニスさんの自宅へ直行しました。
午後11時半ごろに到着したバーガンさんは、デニスさん宅のドアをノックした後に茂みに隠れました。
そしてデニスさんがドアから出てきたのを確認すると「ウォ〜」と唸り声をあげてデニスさんを驚かせました。
しかし、デニスさんはバーガンさんを侵入者と勘違いしてしまい、半自動小銃を発砲したといいます。
神経質になっていた義父
事件が起こる2時間ほど前には、別の親戚がデニスさん宅のドアを叩いていたことから、デニスさんは神経質になっていたと言います。
バーガンさんの友人が現場で目撃しており、捜査当局は「全くのアクシデントだ」として訴訟しない方針です。
サプライズ訪問すると射殺される国・アメリカ
過去には日本人留学生がサプライズ訪問によって射殺されてしまう事件があり、大きな議論を生みました。
1992年10月17日、当時高校二年生だった服部さんはハロウィンパーティーにサプライズ訪問をしようとホームステイ先を訪ねました。
しかし実際には、訪問先を間違えてしまい、家にいた女性に射殺されてしまいました。
銃を撃った女性は日本人留学生に対して「freeze!(止まれ)」と言いましたが、服部さんは「PLEASE」と勘違いしたのではとも言われています。
日常で銃を見かけることがほとんどない日本と、各家庭に一つは必ずあると言っても過言ではないアメリカとの意識の差によって「サプライズ訪問すると射殺される国」と言われるほど、銃社会であることが問題視されています。
年間4万人が射殺されるアメリカ
アメリカでは、年間約4万人が銃によって犠牲になっています。
また、その中でも勘違いや誤射など、故意ではないケースで数百人が犠牲になっています。
今回の事件は、アメリカの銃社会の異様さが改めて浮き彫りになりました。